深度14mではお祭り騒ぎ
場所は神奈川県小田原市江之浦の沖、水深14mに沈められたビワの木に多くのアオリイカのカップルが産卵に集まっています。
アオリイカについては「観たい方は必見!アオリイカの産卵 15」でお話ししましたね。

英語でreef squid言われるアオリイカの産卵は見事で凄いです。
アオリイカ40匹の産卵
現在40匹ぐらいのアオリイカが集まって、次から次と産卵をしています。

アオリイカの産卵は一夫一婦制
小さい方がメスで大きな方がオス
胴の長さは40~60cm、足の長さもいれるとかなり大きくなります。
産卵はメスが産卵場に入り足をからめるように卵が入ったカプセル、寒天質の卵鞘を産卵床や海藻などに絡みつけて産みます。

一房の卵鞘はサヤエンドウを筒状にしたようで卵が7つほど入っています。
オスは気をつかう
その間オスは他のアオリイカが邪魔しないように付き添います。
1回目の産卵行動が終わると産卵場から少し離れた場所でオスと交接をして精子の入ったカプセル、精莢を体の中に入れてもらい受精をします。

受精して産気づくと産卵場に近づいて同じ行動を繰り返します。
その間、オスは他のオスを警戒し、近づくオスに対しては体表面を茶色に変えて威嚇します。

それでも近づいてくるオスに対してはメスの前に体を入れてブロックします。
メスはマイウエイ
メスはオスの動きには関心がないようで産卵活動のみに集中し、気を使って争い事を起こしているのはオスだけです。
アオリイカの産卵の見方
アオリイカの産卵の見方を紹介しましょう。
産卵床に近づいてきたら警戒させないため中層を泳がず水底を這うようにゆっくり近づいてください。
大人数で広がって近寄るのもタブーです。
アオリイカからはダイバーの泡も警戒の要素です。
動かずに静かに見てください。
慣れればOK
慣れてくれば1mぐらいまで近寄って産卵活動を見ることができるようになります。
ダイバーよりも他のオスが近づくのが嫌なようです。
ダイバーの泡も気にならなくなってきます。
けれど動かずに見てくださいね。
触るのはチョータブーです。