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日本にいるアオリイカは3種類
初夏、アオリイカの産卵がシーズンを迎えています。
ホンダワラやカジメなどの海藻に産卵をし、人間が人工的に木を海底に沈めて作った産卵床に好んで産卵をします。
このアオリイカですが日本には3種類のアオリイカが生息しています。

シロイカ型アオリイカ
関東近辺でよく見られているアオリイカはシロイカ型アオリイカです。
日本本土に広く分布しオスは3kg、メスは1.5kgに育ちます。
色は白っぽく、イカの中の王様と呼ばれ、高価で取引されています。
1kgあたり3,000円~4,000円の値段がつきます。
水揚げ量も少ないので一般的な魚屋の店頭に並ぶことは少なく、主に高級料亭や寿司屋で使われます。
アカイカ型アオリイカ
アカイカ型アオリイカは四国徳島より南、鹿児島、五島列島、沖縄、小笠原、八丈島に生息する南方系のアオリイカです。
アカイカ型アオリイカは名前のようにシロイカ型アオリイカに比べ赤い色をしています。
シロイカ型アオリイカよりも大型になり2倍の5~6kgの大きさになります。
大型なのにシロイカ型アオリイカよりも肉は薄く、やや細身です。
産卵場はシロイカ型アオリイカよりも深い、深度20~100mで産卵します。
クアイカ型アオリイカ
クアイカ型アオリイカ沖縄方面に生息する小型のアオリイカです。
大きさは100gほどにしかならず、浅いサンゴ礁域に生息しています。
産卵も浅いサンゴや岩の隙間などにします。
白っぽいクアイカ型アオリイカもいますが黒く緑の斑点模様のクアイカ型アオリイカもいます。

3種類のアオリイカの大きな違い
①生息する地域
シロイカ型アオリイカは日本本土全域
アカイカ型アオリイカは南方系
クアイカ型アオリイカは沖縄方面
②生息する深度
シロイカ型アオリイカは2~40m
アカイカ型アオリイカは10~100m
クアイカ型アオリイカは2~15m
③体の大きさ
シロイカ型アオリイカは3kgまで育つ、大きい
アカイカ型アオリイカは6kgまで育つ、特大
クアイカ型アオリイカは100gまで育つ、小さめ
④体色
シロイカ型アオリイカは白っぽい
アカイカ型アオリイカは赤っぽい
クアイカ型アオリイカは白もしくは黒