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潮だまりの魚たち観察、猛毒スベスベマンジュウガニ発見

毎年潮だまり(タイドプール)の観察をする理由

梅雨の時期に潮だまりの観察

毎年恒例となった潮だまりの観察

暑すぎないように梅雨の時期に実施する。

水温も上がり、卵から孵化した稚魚も育ち親の姿に変化する時期。

今年は梅雨入りしていない関東。

無風の晴天、足に触れる水の冷たさが気持ち良い。

環境変化の厳しい潮だまり

潮だまりにはダイビングでは出会えない生物がいる。

浅い潮だまりは太陽や気温の上下で水温が変化する。

雨の影響も受け塩分濃度も変わる。

自然環境の厳しい場所だが陸上の動物以外、大型のフイッシュ・イーターは生活できない。

稚魚や特定の生物が暮らす場所、それが潮溜まり。

英語ではタイドプール(Tidepool)と呼ぶ。

タイドプールのメリット

タイドプールでは魚を見つける時は背中を見るために見つけづらい。

魚の背中はみな保護色のため黒っぽい。

横から見れば綺麗な魚も背中は黒い。

捕獲出来れば透明容器に入れてじっくり見られる。

コップの中に泳ぐ金魚のように観察できる。

そこにはダイビングでは出来ない新しい発見がある。

ダイビングでは見られないタイドプールの魚たち

カメノコフシエラガイ

カメノコフシエラガイ

ダイビングでは見たことがないウミウシの仲間、カメノコフシエラガイ

2本の触角があるのでウミウシだと解かる。

大きさは10cm。

背中に亀形の模様がある。

夜行性で昼間は暗い石の裏側などにいる。

ナベカ

ナベカ

深度1mより浅い所に多いナベカ

大きさ5cm。

体の半分以上が黄色。

通常は穴の中に入り顔だけを出している。

潮が引いて極端に浅くなると巣穴から出てエサを捜しまわる。

ダイビングで見られないのは生息場所が浅いため。

クモハゼ

クモハゼ

タイドプールに沢山見られるハゼがこのクモハゼ。

白っぽく見え、動きが素早く、中々網に入らない。

釣りをすると簡単に釣れる。

大きさ6cm。

小さな白と青白い点が全体に広がる。

第一背ビレの先端には黄色い帯がある。

イソハゼ

イソハゼ

大きさ3.5cm。

タイドプールに見られるイソハゼ。

背ビレの棘上に赤い細かい斑点が見える。

ダイビングをする深度で見たことがない。

ダイビングで見られるのは赤いアカイソハゼ。

アカイソハゼはタイドプールでは見られない。

イソスジエビ

イソスジエビ
お腹に卵を抱えているイソスジエビ

何故か浅いタイドプールでしか見られないイソスジエビ。

大きさ3.5cm。

外敵が少ないゆえと思われる。

ダイビングをする深度では見られない。

形はイソスジエビと似た赤いサラサエビをダイビングでは多く見る。

けれどサラサエビはタイドプールにはいない。

ダイビングでも見られるタイドプールの魚たち

アメフラシ

アメフラシ

ウミウシの仲間のアメフラシ。

大きさ6cm。

磯焼けなどの影響で海藻が少ないため、海藻をエサとするアメフラシは近年数が減った。

春から初夏に現れ交尾の後は黄色やオレンジの即席ラーメンのような卵を産む。

刺激を与えると紫色の汁を出す。

カサゴ

カサゴ

大きさ4cmのカサゴの子供。

外敵の少ないタイドプールに逃げてきたのか?

エサを求めてきたのか?

その両方か?

しかし人間に玉網ですくわれた。

キヌカジカ

キヌカジカ

ダイビングでも時おり見るキヌカジカ。

カサゴに似るがカジカの仲間。

キタマクラ

キタマクラ

毒を持つ小型のフグの仲間キタマクラ。

子供は小さく可愛い。

チビマクラと愛称で呼ぶ人もいる。

ニシキベラ

ニシキベラ

容器のキズで鮮明な顔が見えない。

ニシキベラの子供大きさ3cm。

素早くて網に中々入らない。

ダイビングでも1~4mの浅い場所にニシキベラの成魚を見る。

メジナ

メジナ

大きさ3cmのメジナの子供。

これより小さいとメジナと分別するのは難しい。

イワシの子供のような姿をしている。

コケギンポ

コケギンポ

まゆ毛のあるコケギンポ

ダイビングでは穴から顔だけを出していることが多い。

潮が引いたタイドプールでは素穴から出てエサを捜しまわる。

大きさ6cm。

カゴカキダイ

カゴカキダイ

大きさ1.5cm。

ダイビングではカゴカキダイの成魚を見る。

小さな稚魚は波打ち際近くで見ることがある。

テッポウエビの仲間

テッポウエビsp

砂地に穴を掘るテッポウエビの仲間。

正確な名前は解からない。

ハサミの左右の大きさが違う。

ついにスベスベマンジュウガニをGET!

スベスベマンジュウガニ

ダイビングでも年間1~2度見るぐらい。

岩やゴロタ石の隙間に見つけるが直ぐに隠れてしまう。

名前が面白いスベスベマンジュウガニ

殻幅6cm。

スベスベマンジュウガニ

仰向けにすると足とハサミを体に付け丸くなる。

弱い腹部を守るポーズ。

フンドシにも模様がある。

スベスベマンジュウガニ

名前通り甲羅はスベスベ。

茶色い背中には世界地図のような模様がある。

目は小さい。

英語では Brown Egg Crab と呼ばれる。

猛毒のスベスベマンジュガニ

このカニを触るのは問題ないが毒を持っている。

フグ毒のテトロドトキシンを保持しているので食べてはいけない。

見た目は可愛いけど猛毒。

病院送りでは済まない。