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産卵したアオリイカはいつ産まれるのか
江之浦の孵化(ハッチアウト)は
ハッチアウトは7月10日頃が最盛期
江之浦のアオリイカの卵は毎年水温21℃、6月末から少しづつ卵が孵化をはじめ、7月10日前後に孵化の最盛期を迎える。
全ての卵がハッチアウトすると茶色い卵の抜け殻だけが残る。
![アオリイカのタマゴ](https://trevally.jp/wp-content/uploads/9cf9bda1182ea4eaf67854e7786316c4.jpg)
アオリイカの孵化は産卵からハッチアウトまで一般には20日前後。
地域、アオリイカの種類と水温によって変わる。
江之浦での最初の産卵は水温16℃の5月10日頃から始まり水温19℃の6月末に産卵が終わる。
卵房は古くなると茶色に
産まれた卵房は白、古くなると表面が茶色く変化。
![アオリイカの卵房](https://trevally.jp/wp-content/uploads/4ddda5022da605186df9a5c3efc3aef5.jpg)
ハッチアウトまで60日間かかる卵もある。
また20日間ほどでハッチアウトする卵もある。
卵房は襲われない
ハッチアウトするまで他の魚に卵が食べられることはない。
卵が入っている房の表面が固く魚が嫌う。
触った感じは弾力性がある。
アオリイカの産卵が終わってハッチアウトが近づくと産卵床の上にネンブツダイが何千匹と集まってくる。
ハッチアウトは1匹づつ
ハッチアウトが始まるころ卵房全体が茶色く覆われる。
波で卵房が大きく揺れるとその刺激で卵の殻が破れ、卵房の先端から1匹づつアオリイカが産まれる。
![アオリイカの赤ちゃん01](https://trevally.jp/wp-content/uploads/b2a84a7bd908ff48cc3a13e460696d04.jpg)
ハッチアウトしたアオリイカの赤ちゃんは既にイカの形をしている。
孵化した後のアオリイカの赤ちゃん
全ての赤ちゃんが玉を持つ
全ての赤ちゃんは宝物のような玉を持つ。
栄養玉のお弁当。
最初はこの栄養を吸収して成長。
![アオリイカの赤ちゃん03](https://trevally.jp/wp-content/uploads/df851eb90616bb2ff704103439718212.jpg)
上へ上へ泳ぐ
ハッチアウトすると直ぐ上へ上へと水面の方へ泳ぐ。
墨を吐きながら上方へ泳ぐ。
疲たら時折止まる。
休んだらまた泳ぎ上がる。
けれどそこには沢山のネンブツダイが口を開けて待っている。
ほとんどが水面にたどり着く前に食べられてしまう。
![アオリイカの赤ちゃん03](https://trevally.jp/wp-content/uploads/bc99cb1b40102a53e71103a549ec6c94.jpg)
赤ん坊は水面で育つ
運よく水面までたどり着いたものは生き残る。
やがて栄養玉がなくなとプランクトンや稚魚などを捕食。
2か月後の9月にはコロッケサイズの大きさ。
アオリイカは大食漢
アオリイカは大食漢で成長がとても早い。
コロッケサイズになればネンブツダイやアイゴの子供を襲って食べる。
孵化直後に襲われていたネンブツダイを2か月後には逆に食べてしまう。
![アオリイカ アイゴを捕食中](https://trevally.jp/wp-content/uploads/33d592e76d9669f78193e3e4ca9ae113.jpg)
適当な大きさの魚ならなんでも良く食べ、エビやシャコなどの甲殻類も大好物。
水温が下がる冬にはさらに育ち、深場へ移動。
そして水温が上がり5月10日頃、産卵のために浅場へやってくる。
アオリイカの寿命
産卵を終えると親のアオリイカは一生を終わる。
しかし不思議な事に死んだアオリイカを水中で見たことがない。
弱ったアオリイカは多くの外敵に捕食される。