アオリイカの産卵、フグに齧られ産卵止め

ただ今、アオリイカ産卵中

大雨で濁る海

アオリイカの卵
アオリイカの卵

先日降った台風のような大雨で江之浦の海は濁った。

山と平地に降った大粒の雨は土と共に沢山の枯葉と枯枝を川へ運ぶ。

小さな川の支流から本流へ茶色に濁った大量の濁水が海へ流れ込む。

海水に溶け込んだ陸水や植物のかけらは魚類や無脊椎動物、海藻の栄養となる。

今回の雨による濁水は2日間では回復しなかった。

見えるアオリイカ10匹

視界不良の中、深度12mの産卵床では10匹以上のアオリイカが卵を産むために集まっていた。

たぶんもっと多くの数が集まっている。

けれど透明度3mではハッキリ確認できない。

50匹いても、100匹いても、見えるのは10匹ほどが限度。

10分動かずに待つ

アオリイカ産卵床に到着しても直ぐには姿を見せない。

ダイバーには解らないがアオリイカからは見えている。

それはきっと気配とダイバーが吐く泡の音。

その振動を嫌ってアオリイカは距離をおく。

10分以上動かずに停止していれば産気づいたアオリイカはやがて現れる。

せっかく近寄ってきてもダイバーが動き出せばアオリイカも警戒し、消える。

動かなければ雄大なアオリイカの産卵を間近で見ることができる。

手を伸ばせば触れるほど近い。

フグに齧られアオリイカ産卵止める

産卵を途中で止めるアオリイカ

でも今日は何か違う。

すぐ側までくる。

産卵を始めようとすると何故か止めてしまう。

カップルできたメスが産卵のために茂みに交接手を入れた瞬間だった。

アオリイカメスを守っていたはずのオスが暴れ出した。

他のオスが横恋慕に来た訳でもない。

メスは産卵を止め泳ぎ去り、オスもそれを追う。

アオリイカを齧るフグ

しばらくするとさっきのカップルが来た。

体のキズ跡が同じ。

メスが茂みに体を組み入れた瞬間、またオスが暴れ出した。

今回は明らかに何かを嫌がっている。

ダイバーでない何かに警戒している。

そいつはさっきから目の前をフラフラしてたやつ。

あっちにもこっちにもいる小型のフグ。

キタマクラだ。

キタマクラ
アオリイカを齧ったフグ キタマクラ

キタマクラが産卵を始めると、じっと寄り添うアオリイカのオスのヒレを齧る。

美味いのだろう。

新鮮なイカ刺し、それも最高級アオリイカ。

活き作りというか?

踊り食いというか?

いっぽうアオリイカにとってはたまらない。

じっとしてればカリッと齧られる。

痛さに反応して暴れる。

キタマクラにホッペを噛まれ

キタマクラ
フグ キタマクラ

自分も噛まれたことがある。

水温が高い夏は要注意。

食慾旺盛なキタマクラ、食べられそうなものは何でも齧る。

本来速く泳ぐことができないキタマクラ。

動きの遅いものに興味を示す。

写真を捕るために動かず、じっと止まっている時にやられた。

ホッペタをあの硬い歯でガリと噛まれた。

ホッペに穴が開いたかと思うほど痛い。

それも2回。

その後はヤツが来たら追いはらう事にしている。

あの痛さをアオリイカも味わったのだ。

アオリイカのメスも齧られ産卵中止

アオリイカ3回目の産卵にトライ。

茂みに体を組み入れて産卵・・・

と思った瞬間、今度は産卵しているメスのヒレをキタマクラが齧った。

痛みに慌てたメスは瞬時に逃げる。

その後、アオリイカは産卵に来なかった。

産卵中止。

キタマクラ警戒警報。

次はキタマクラを撃退する方法を考えて参戦しよう。