神奈川県小田原市江之浦海岸
よく潜りに行く海に神奈川県小田原の江之浦海岸というポイントが有ります。
ここは40年以上前からダイバーが潜っているポイントです。
昔は潜る=捕る?
その頃ダイバーが潜ると地元の漁師はアワビやサザエを獲るのではないかと文句を言う方が多くいました。
多くの場所で漁師とダイバーのトラブルを目にしたり、密漁などしていなくてもクレームを言われる事もありました。
地元の漁師にすれば当たり前と言いたいですよね。
自分たちの庭とも言える漁場に赤の他人が勝手に潜ってる。
潜る行いは魚を獲る、貝を獲る、その頃の人達にとってはそれ以外考えられない事です。
それもそのはずダイビングをする人がまだ少なかった昔は水中銃を持って潜って魚を捕るのが当たり前でした。
今は捕るから撮るにチェンジ
ダイバー人口が増えるとともにやがて水中銃からカメラを持つ時代にダイビングも変わりました。
水中銃は今は壁掛けのインテリアになっています。
今も水中銃が使える場所は漁業権の入っていないローカルな場所だけです。
現在、日本ではそんなポイントはあまりないですね。
寛容な人たち
そんな昔の時代から密猟をしなければこの江之浦の漁師達はダイバーに対し寛容に受け入れてくれる人が多く、ほとんど文句を言われた事はありません。
やがてダイバーが多くなると漁協と提携するダイビング施設が出来ました。
機材洗い場ができ、温水シャワーも使え、水洗トイレ、更衣室、休憩室、海への入り口も管理され昔に比べ、ずいぶんとダイビングのし易い環境になりました。
ダイビングフェスティバル
今では一年に一度ダイビングフェスティバルのような催しも開催され、漁師自らがサザエのつぼ焼き、魚の干物焼き、バーベキューなどをダイバーにご馳走をしてくれています。
毎年は11月の第二日曜日。
別日には「江之浦漁港バリアフリーダイビングフェスティバル」という企画も開催しています。
海も人も変わりました。