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ひょうきんで可愛いダンゴイカ

深海のダンゴイカ

ひょうきんなキャラクター

なんだこれは?

タコ?

それともイカ?

何かのキャラクターのよう?

ディズニーの新しいキャラクター?

それにしても可愛い。

白に浮かぶ丸く黒い目はぬいぐるみのよう。

ヒョウキンな顔は人の心を癒してくれる。

深度900m

これを撮影したのは深度900mの海底、91気圧の大きな圧力がかかっている。

生身の人間が潜って撮影することは不可能に近い。

これは海洋調査団体 Ocean Exploration Trust の遠隔操作潜水艦ヘラクレスで撮影したもの。

ノーチラス探査プログラムの主力製品の遠隔操作潜水艦ヘラクレスは光ファイバーケーブルにより制御され深度4000mまで操作できる。

場所は太平洋はカリフォルニアの沖。

Stubby Squid スタビー スクイッド

名前は Stubby Squid スタビースクイッド、Stubbyは「ずんぐりとした」Squidは「イカ」、小さくて、丸くて、すんぐりむっくりしたイカという意味になる。

日本アメリカ間の北太平洋の深度300~1300mに多く見られる。

大きさは5~11cmの小型の丸いイカ。

タコにも見えるのだがイカ。

動画では動かないで止まっている。

動けばイカ特有の頭のエンペラ(ヒレ)泳ぎが見れるのだが残念。

スキューバダイビングとダンゴイカ

ダンゴイカとミミイカ

小型の丸いイカは浅い深度にもいる。

ダンゴイカとミミイカが Stubby Squid に良く似ている。

砂地の水底に棲むイカでダンゴイカは2cmほど、ミミイカは少し大きく4cmほどの大きさ。

北海道南部から熱帯地方の海域の浅い砂場に生息。

水揚げ量は多くなく小型なので産地でほとんど消費され、市場にはあまり出回らない。

西日本の水揚げのある地域ではマダイ釣りのエサとしてミミイカを使用する。

伊豆七島の神津島

スキューバダイビングでもダンゴイカを見ることが出来る。

30年前に良く見ていたのは関東にある伊豆七島のひとつ、神津島の前浜。

他ではあまり見られないダンゴイカがここ神津島の前浜にはあっちにもこっちにも見つかるので面白かった。

今は波消ブロックを沈めてしまったので数は少ないかも。

深度3~12mの比較的浅い水底で砂地の場所に棲んでいる。

ダンゴイカはナイトダイビング

ダンゴイカは夜行性のため確認出来るのはナイトダイビングがほとんど。

昼間は砂に潜って身を隠しているので見られることは少ない。

捕食者が多い昼間はンゴイカがフラフラ泳いでいると簡単に外敵に襲われる。

泳ぎは遅く、体が小さいので遠くまで移動できない。

暗くなると砂地の上に止まってエサの小エビなどが来るのを待つ。

外敵に襲われると墨を吐いて泳いで逃げる。

小さくても墨が吐ける。

見ていて感心する。

可愛いミッキー風

ダンゴイカの外見はとても可愛い。

泳ぐ時は足を揃え胴(頭)についた丸い薄いヒレ(エンペラ)をひらひら動かして移動する。

胴の長さは2cmほどしかなく丸い。

ミッキーマウスの形を連想させる。

小さな細い足は短い。

砂に隠れる姿が胸キュン

小さなミッキーをしつこく見ていると砂に隠れてしまう。

柔らかそうな砂地に移動すると体を全身振るわせて砂に潜っていく。

9割がた体を埋めると2本の小さな足を両手のように使って、丁寧に顔に砂を掛けて最後には完全に隠れてしまう。

その仕草がとても可愛い。

見るだけで胸キュン!

緑黄金色のダンゴイカ

やはり30年ほど前に沖縄は慶良間諸島の座間味島でもダンゴイカを見たことがある。

ポイントは古座間味の深度6m、やはり砂地。

ここで見たのは1匹だけだが記憶に強く残っている。

サイズと形は他の場所のダンゴイカと同じで小さい、けれど大きく違うことがあった。

それは色。

慶良間の座間味で見たダンゴイカは緑黄金色に輝いていた。

それはタマムシと同じ緑黄金色、初めてそんな色のダンゴイカを見たので驚いた。

その後は見ていない。

是非また見たい。

ハワイにはホタルイカのように光るダンゴイカもいるらしい。

もう1種類の緑黄金色のアオリイカ

タイのスミラン諸島

ちなみにタマムシのような緑黄金色に輝くイカを他にも1匹だけ見たことがある。

それはタイの沖にあるスミラン諸島。

ダイビングを終え、夕食待ちの時間にボートの船尾でアオリイカ用のルアーを投げていた。

アオリイカはここで一度も見たこと無いけど海は広いから釣れるんじゃん、なんて思いで時間をつぶしていた。

ボートクルーの青年はそんなんじゃ釣れないと断言していた。

けれどアオリイカは釣れた。

緑黄金色に輝くアオリイカ

大きさは胴の長さが20cmほどのアオリイカ。

網を持ってなかったけれど青年がバケツですくってくれた。

バケツに入ったアオリイカが凄い色だった。

タマムシのような緑黄金色に輝くアオリイカ。

一緒に乗船していた金髪のナイスミドルたちが船尾に集まってきた。

そしてカメラで懸命にバケツの中の緑黄金色アオリイカを撮影する。

何か違うような気がした。

わざわざ東南アジアのこんな僻地まで来て、無人島の沖に泊まった船の上で、海に泳ぐイカでなくバケツで泳ぐイカを撮影しまくるヨーロッパのオジサンたち。

スミランに来てアオリイカを1回も見てない。

スミランで初めて見たアオリイカは釣り上げた1匹、緑黄金色だった。

その後は1度も見ていない。

まとめ

深海でも浅海でもダンゴイカの仲間は可愛い。

ダンゴイカは夜行性で砂に潜る。

世界の海には知られていない緑黄金色のイカがいる。