果物の匂いのする奇妙なウミウシ

奇妙な生物

海の中には色々な生物が棲んでいる。

変わった形のもの、変わった色をしたもの、変わった動きをするものなど、信じられないものが多くいる。

そんな奇妙な生物のひとつ、人間とはまったく似ていない生物。

その奇妙な動きはアメーバのようにも見える。

ムカデメリベ(メリベウミウシ

名前はムカデメリベ、以前はメリベウミウシと呼ばれていた。

タコ、イカ、貝と同じ軟体動物でウミウシの仲間のひとつのムカデメリベは軟体の体を持ち水底や岩を這うように移動する。

行動は夜行性で昼間より夜暗くなってから活発に動き回る。

写真のムカデメリベは手足を開いて這っているように見える。

腹を着底させ全手足を上にあげ背ビレのように立てている時もある。

頭はトンボの眼のよう。

泳ぐこともできるムカデメリベ

状況によっては体全体をクネクネ動かして泳いで移動する。

全身を動かして泳ぐので疲労も溜まりそう。

泳ぎ終わった後しばらくはあまり動かない。

ウミウシが泳いでいる姿を見るのは珍しい。

ムカデメリベのスイミングを見れたらラッキー。

香りの良いウミウシ

このムカデメリベは見かけによらずとても香りの良いウミウシ。

果物のグレープフルーツの香りがする。

なぜ海中でそのような匂いがするのかは解らない。

考えられることは匂いを出すことで外敵から身を守ること。

けれども外敵がフルーツ好きだったらどうする?

奇妙なムカデメリベの餌をとるシーン

頭が割れて平たく伸びる口

そしてムカデメリベの奇妙な動きはエサを捕る時。

頭だと思った部分が真っ二つに割れてシャモジのように薄く広がり、水底の砂を覆う。

広がった薄い口を閉じて水底の表面にいるエサとなる小型の小動物を取り入れる。

エサが無ければ何回もこの動作を繰り返す。

クリオネに似てる

頭が割れるところは流氷の下にいるクリオネと同じ。

それは山姥のよう。

クリオネは流氷の下の天使と言われる。

けれど摂餌の時は悪魔のよう。

ムカデメリベの摂餌はクリオネのような怖さを感じない。

伸びて伸びて包み込む

頭は割れるがその後の姿がなんともヒョウキン。

丸い頭がヘラのように薄く伸びるなんて誰も想像できない。

食べ物を柔らかく包み込むような感じ。

プランクトンも食べる

水底だけでなく中層でエサを捜すときもある。

この画像の白いメリベウミウシは海藻につかまり、水中を漂うプランクトン捕えている。

まるで踊っているようにも、呼吸をしているようにも見える。