今年初のクマノミ
赤ちゃんは水面を旅する
江之浦でクマノミがやってくれば水中もいよいよ夏だ。
冬の水温低下で死んでしまうクマノミだが夏になると何処からかやってくる。
そんなに遠くない南の温かい海で生まれた赤ちゃんクマノミはタマゴから孵化するとアオリイカの赤ちゃんと同じように水面に浮上して外敵を避ける。
そして流されて、ある程度の大きさになると棲むイソギンチャクを見つけ共生するようになる。
イソギンチャク畑
江之浦でクマノミが共生するイソギンチャクはサンゴイソギンチャク。
このサンゴイソギンチャクが小さな群生を作っている場所が2カ所江之浦にはある。
深度6mの比較的近い場所と深度10mのパンダ岩の前、イソギンチャク畑と呼んでいる。
今年まだこの2つのイソギンチャク畑にクマノミの影はない。
もうしばらくすれば流れてきたクマノミの赤ちゃんが棲みつくはずだ。
今年初のクマノミ
そして今日潜るとクマノミがいた。
けれどイソギンチャク畑ではない。
深度12mの砂地の先のゴロタの駆け上がり、ひとつだけあるサンゴイソギンチャクに棲んでいた。

大きさも赤ちゃん卒業して幼稚園児クラスの大きさだ。
色も少し黒い。
何処かで育ってからここにきたような感じ。

毎年、最初にイソギンチャクに着くときの大きさは2~3cmほど。
今日のこの子はその倍の大きさがある。
何処で生まれてきたのか?
知ることは難しい。

これからやってくるクマノミ
8月に入ればクマノミの赤ちゃんがさらに流れてくるだろう。
イソギンチャク畑にも棲む子が現れる。
まだヒレの伸びきらない姿で癒してくれる。

今年は何匹のクマノミが江之浦へやってくるのか?
水温的に無理なのは解っているがクマノミ城と呼ばれるような多くのクマノミが棲みつくイソギンチャク畑を想像したい。
まってもダメかな。