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魚の名前を覚えたい
先日海へ潜りに行ったときに魚の名前を覚えたいという声を聞いた。
魚の名前を覚えたルーツ
ふ~ん、自分は魚の名前を覚えるのにどのようなことをしただろう?
振り返ると今は遠い昔、10歳ごろのこと。
海に行きたくて、魚を釣りに行きたくて、魚を捕りに行きたくて毎日うずうずしていた少年。
実家は東京都品川区、海はあるけど東京湾。
公害で騒がれていた頃で水底にヘドロがいっぱいの東京湾へは当然行けず、年に数回の父親との遊びを楽しみにしていた。
魚のポケット図鑑はバイブル
ある時、学研の月刊誌の販売時に魚のポケット図鑑を販売した。
母親に勉強のタメの本と嘘を言い小さなポケット図鑑を買ってもらった。
今の生態図鑑と違って生きた魚の写真など無く、全て絵で描かれた魚の図鑑。
実際の魚を見ても似てないものも多い。
昔は水中写真などは珍しく、魚の生態写真などない。
昔の図鑑は絵
図鑑になるものは学者が描いた絵でしかなかった。
学者は死んだ魚をモデルに絵を描くので生きているときの色、模様、雰囲気などがないのもあたりまえ。
それでも大事な魚のポケット図鑑を毎日、毎日眺めては夢を広げていた。
知らない名前の魚、見たことのない魚、見たことのない模様、新鮮なリズムと共に瞳の中へ入ってきた。
学校の教科書を同じように見ることが出来たらきっとひとかどの人物になっていた。
魚のポケット図鑑は毎日見ていても不思議と飽きなかった。
見たことのない魚達にも会いたくなった。
そして2か月過ぎたときに気がついた。
魚の名前を覚えたのは10歳のころ
なんと魚のポケット図鑑の魚たちの名前を全て覚えている。
覚えようと思って覚えたのではない。
覚えたかった訳でもない。
いつのまにか魚のベーシックな名前を習得した。
しかしその事は誰にも言わなかった。
魚屋の鮮魚売り場が好き
海に行けないその頃は魚屋へ行くのが楽しみだった。
知っている魚が並んでいるのに満足して、知らない魚を見つけると直ぐに名前を聞く、商い用語も多く、正式名を調べていく。
ゆえに今でもデパートへ行ったら必ず行くのは魚屋の鮮魚売り場。
この習慣はこれからも続く。
海外へ出かけた時も時間があればフイッシュマーケットを周りたい。
魚の名前を覚えるには
魚の名前を覚えるには魚を見る経験と回数。
毎日見てればそのうち記憶に残るようになる。
小さな海水魚図鑑を入手して毎日ページめくりを心がけてみてはいかがだろうか。