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深く潜ると体が重くなる
水中深く潜ると体が重くなります。
これは水圧で浮力が減っていくためです。
深ければ深いほど体が重くなっていきます。
重くなった分はBCDで調整する
重くなった分、BCDに空気を入れて上手に浮力を調整するとプラスマイナスゼロの状態、浮きも沈みもしない状態にすることができ、体が軽いので非常に楽なのです。
ダイビングではこの浮きも沈みもしない状態を中性浮力と呼んでいます。
ウエットスーツに浮力があるのでウエイトを着けて潜る
ダイバーが水中に潜る前に保温と保護のためにウエットスーツやドライスーツというものを着て潜ります。
スーツには浮力(気泡)がある
このウエットスーツとドライスーツには浮力があります。
スーツの生地であるネオプレーンゴムの中に独立した気泡が沢山入っているからです。
この沢山の気泡によってウエットスーツもドライスーツも浮くのです。
ウエイトを着けて浮力を相殺
そのままでは潜ることが出来ないのでウエイトベルトを腰に装着して潜ります。
ウエイトの量は立った状態で水面が目の位置にくる浮力になるようにします。
水面で中性浮力になるようにです。
そのまま大きく長く息を吐けば潜降していきます。
息を吐くことによって肺の浮力が無くなっていくからです。
なぜ深く潜ると重くなる
潜降すると水圧がかかる

水圧は個体や液体に変化を与えませんが空間には変化を与えることを以前にご紹介しました。
浮力6kgのウエットスーツ
例えば浮力が6kgあるウエットスーツで潜ったとしましょう。
水の重さは1kgで1リットルですね。
6kgは6リッターの空気
6kgつまり6リッター分の空気がウエットスーツのネオプレーン生地に入っているということになります。
潜るために中性浮力になるように6kgのウエイトを着けて潜ります。
けれど潜降していくと水面では中性浮力であっても重くなってしまうのです。
深度10mへ潜ると
深度10mへ潜ると圧力は2気圧、水面に比べ2倍の圧力になるので1/2に圧縮され6リットルの空間は3リットルになります。
ゴムの弾力性など無視した、あくまで理解するための理論上の話です。
深度10mで浮力が6リットルから3リットルに変化しましたがウエイトの重さは変わりません。
このとき体は3kg分重くなっています。
深度20mでは
深度20mでは3気圧、3倍の圧力なので空間は1/3に圧縮されます。
水面で6リットルの浮力は2リットルに圧縮され、浮力は2kgです。
けれどウエイトの重さは変わらないので4kg分重くなります。
30mでは4気圧、1/4に圧縮され、浮力は1.5kg、でもウエイトは変わらないので4.5kg分重くなります。
このように深く潜ればその分、体が重くなります。
深度に応じて重くなった分だけBCDに空気を入れ中性浮力をとれば体が軽くなり、泳ぐのも、遊ぶのも楽になります。
浅くなれば膨張する
考えておかなければいけないのはBCDに入れた空気は深度が浅くなると膨張し、浮力が大きくなり、急激な浮上につながります。
急激な浮上は潜水病のひとつである減圧症を引き起こします。
深くなるにつれBCDに空気を入れて浮力を足し、浅くなるにつれ膨張する空気を抜くという調整をしなければいけないのです。
もし水着だけで潜ると浮力が変化する空間がないのでBCDの調節をせずに水面でも深く潜っても中性浮力の状態が続きます。
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