浮力の確認
スキンダイビングをするときに体の浮力調整はどのようにするべきなのでしょう。
水着だけのとき
一般に水着だけで背の立たない深さのプールまたは海に入り、立った姿勢で手足を一切動かさず呼吸をしていると水面が目の位置にきます。
この水面が目の位置にくる状態が丁度良い浮力状態で中性浮力と呼ばれるます。
水着だけでスキンダイビングを実施する場合は、ほとんどの場合何もしなくても丁度良い浮力になっているはずです。
ウエットスーツを着用したときの浮力調整
保温のタメやクラゲなどから身を守るためにウエットスーツを着用した場合はどうなるのでしょうか。
ウエットスーツを着用した場合はウエットスーツに浮力があるので同じ方法で浮力をチェックすると浮いてしまい水面が目の位置にきません。
水面が首の位置にくるほど浮力があるので水面が目の位置になるように錘を着けて調整をしなくてはいけません。
ウエイトベルト
この浮力を調整する錘がウエイトベルトです。
ウエイトベルトはナイロンの丈夫な5cm幅のベルト部分と簡単に装着でき、トラブルがあったときに直ぐに捨てられるようにワンタッチで外れるクイックリリースベルトで出来ています。
このウエイトベルトに1kg単位になった鉛の玉を必要な量だけベルトに通して使用します。
ウエイト量の目安
ウエイト量の目安は体の大きさなどでも変わりますが5mmのワンピースのウエットスーツで自分の体重の10分の1、端数は四捨五入です。
例えば50kgの体重の人は5kgのウエイト量、54kgの人も5kgのウエイト量、55kgの人は6kgのウエイト量が目安となります。
決まったウエイト玉をできるだけ左右均等やや前側になるようにウエイトの位置を合わせ装着します。
あくまで目安なので実際に背の立たない水深で水面が目の位置にくるまで調整する必要があります。
スキンダイビングの場合は適正中性浮力より1kgウエイトを少なめにした方が楽です。
プールと海では違う
またプールで練習して海へ行く場合にはウエイト量を増やす必要があります。
これは淡水より海水の方が浮きやすいからです。
プールで調整したウエイト量に1~2kg増やした状態になります。