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強い毒を持つヒアリ100匹が神戸港で見つかる
毒アリ100匹
日本で初めての発見と脅威
2017年6月18日に強い毒を持つアリ100匹が神戸港で見つかった。
このアリの名前はヒアリ。
漢字では火蟻( Fire ant )と書き、南米原産の毒アリ。
日本で見つかるのは初めて、現在はアメリカ本土、中国、オーストラリア、フィリピン、台湾などでその生息を確認。
ヒアリの大きさは2.5cm~6cm、色は赤く、尻部が黒くなる。
尾に毒針を持つ
ハチと同じように尾の先にある毒針で刺す。
毒針が見えるヒアリもいる。
小さくて毒針が見えないヒアリもいる。
症状
刺されると毒が回る。
軽度の場合:火傷したような激しい痛みに襲われ、10分後に痒みに変わり、10時間後に膿が出る。
中度の場合:火傷したような激しい痛みに襲われ、10分後に全身に痒みが伴い、じんましんが現れる。
重度の場合:火傷したような激しい痛みの他、呼吸困難、血圧低下、意識障害、アナフラキシーショック。
※ヒアリに刺されたことが無くても毒素の一部にハチの毒素と同じものがあり、過去ハチに刺された人は注意が必要。
ヒアリに刺された場合の処置
どの症状でも出来るだけ早く医師による診断を受ける。
重度であるアナフラキシーショックは直ぐに生命を脅かす危険がある。
素早い医師による診断と抗シスタミン剤による治療が必要。
ヒアリを見つけたら
ヒアリ見つけた場合の対応
素手では触らない。
熱湯をかけたり市販の殺虫剤で殺虫処理をする。
検体を確認するため死骸はピンセントではさみキャップの出来るビンに入れる。
適当なビンがない場合はセロテープで挟む。
地方環境事務所や保健所へ通報。
ヒアリの巣は大きい
現在ヒアリの巣を日本国内で見ることはない。
ヒアリの蟻塚は20~60cmのドーム型の巣。
日本ではこのような大きなドーム型の巣を作るアリはいない。
ヒアリの侵入を食い止める
特定外来生物に指定されワースト100種に入るヒアリ。
日本への侵入を阻止し、繁殖を防ぎたい。
今回、神戸港の中国から来たコンテナが保管されていたコンテナヤード約14ヘクタールで約100匹のヒアリを確認。
全て殺処分した。
コンテナは5月20日に神戸港に到着し25日まで保管されていた。
コンテナが開封された尼崎市内ではヒアリの確認はない。
環境省は発見場所の周辺で殺虫剤を散布した後、調査を続ける。