今年初の江之浦水温16℃のダイビング、カエルアンコウ2種とウミウシの子供3種類

1ダイブ目は黄色いオオモンカエルアンコウと白いクマドリカエルアンコウ

今年最初の江之浦ダイビング

2025年1月13日、今年最初の神奈川県江之浦海岸でのダイビング。

気温8℃、天気晴れ、風も波もなく凪。

昼頃には気温も上がり13℃。

水温は16℃、透明度15m、昨日の伊豆山ボートダイビングと変わらない。

ヒメギンポ婚姻色のカップル

ヒメギンポのカップル

深度6mのケイソン(トウフ石)にはヒメギンポが婚姻色でカップリング。

オスの方が派手、体はオレンジ色で尾ビレと頭部は黒。

ヒメギンポの婚姻色

オスの頭部の模様と色は1匹いっぴき違う。

メスはオスに比べると地味。

毎年水温が下がる冬に婚姻色に変り、ペアリングする。

10年前は見なかった海藻アヤニシキ

網模様の海藻のアヤニシキ

網目模様の海藻、アミニシキも育ち始めた。

海藻は水温の低い時期に育つものが多い。

10年前までは見なかった。

ここ数年目立つようになった。

小豆模様のオオモンハタ

岩の隙間に隠れるオオモンハタ。

小豆模様のオオモンハタ

このオオモンハタも江之浦では12年前までは見られなかった。

2013年からは毎年見られるようになった。

サツマヒトデの子供

大きさは4cmほど。

サツマヒトデの子供

江之浦でサツマヒトデを見るのは比較的珍しい。

いない訳ではないのだが大きな台風が来るたびに消滅する。

ザラカイメンに擬態する黄色いオオモンカエルアンコウ

オオモンカエルアンコウも10年前までは江之浦で見られなかった。

カイメンに擬態する黄色いオオモンカエルアンコウ

最初に見つかったのは2015年、それから年によって度々見つかる。

近年は毎年見られている。

カイメンに擬態する黄色いオオモンカエルアンコウ

江之浦のオオモンカエルアンコウは子どもの頃は黄色からオレンジ色。

大人になると黒いゴミのような色に変る。

昨年秋から見られている白いクマドリカエルアンコウ

岩の上の白いクマドリアンコウ

大きさは5cmほど。

これ以上大きくなると体中にイボが出てくる。

可愛いのは今月までかな?

岩の上の白いクマドリアンコウ

岩の上にちょこんと座り、海藻のキントキと同化する。

ただひたすらエサが来るのを待つ。

クマドリカエルアンコウは江之浦での初出現が3年前。

2021年までは一度も見ていない。

2本目のダイビングは4種類のウミウシ

水温16℃でも元気なハナミノカサゴ

腹パンのハナミノカサゴ

熱帯、亜熱帯が生息地のハナミノカサゴが1月水温16℃の江之浦に現れた。

寒くないのか?

生きていけるのか?

お腹はエサでパンパン。

それだけ食べられればきっと大丈夫。

泳ぐハナミノカサゴ

江之浦に初めて出現したのは2013年。

通常は江之浦にいないサラサゴンベ

まだ4cmほどのサラサゴンベの子供。

岩の隙間のサラサゴンベ

この子も熱帯、亜熱帯が生息地。

水温16℃でもまだ頑張っている。

このまま越冬したら凄い。

江之浦で最初に確認したのは一昨年2023年の8月。

岩を這うコモンウミウシの子供

出てきたウミウシの子供達。

岩を這うコモンウミウシの子供

大きさ1cm、真っ白に見えたコモンウミウシの子供を撮影してパソコンで見るとちゃんと色と模様がある。

岩の上を這いまわる。

岩を這うコモンウミウシ

これから夏に向けて大きく育つ。

スミゾメミノウミウシの子供

スミゾメミノウミウシの子供

ウミヒドラに共生するスミゾメミノウミウシの子供。

昨年も同じウミヒドラに共生した。

初夏にピンクのコイル状の卵を産んでからいなくなった。

2匹だと思ったら3匹目もいたヒロウミウシ

岩の上のヒロウミウシ

小さなヒロウミウシ。

ピンクに先端が白いフサフサ。

2匹と思って撮った写真の左下に3匹目のちびがいた。

コイボウミウシ

岩の上のコイボウミウシ

最近、岩場があれば何処にでも現れるコイボウミウシ。

クロイトハゼのカップル

クロイトハゼのカップル

昨年秋から砂地の同じ穴を棲家にしているクロイトハゼ。

2匹とも元気。

18cmと大きく育った。

波打ち際を泳ぐクサフグの群れ

波打ち際を泳ぐクサフグ

波がない日は波打ち際まで楽しめる。

深度50~90cmに群れるクサフグ。

江之浦では浅い所だけで見られる。

水温16℃の江之浦、今年も始まった。