神奈川県江之浦で昨年夏に産卵孵化したクマノミのペア、2回目の越冬中
水温高ければ2回目のクマノミの越冬可能
2023年生まれクマノミ越冬
2023年に夏に生れ、神奈川県江之浦の海で育ち年が明けて2024年の寒い時期を生き抜いた。
江之浦でクマノミの越冬は珍しい。
毎年ほとんど3月の水温低下に耐えられず死んでしまう。
関東近辺では3月下旬が年間で一番水温が低い。
例年なら13~14℃まで下がる。
2024年3月の水温は15℃より下回らなかった。
2024年の夏、江之浦でクマノミ初産卵
2024年の夏7月に成魚に成長、雌雄のペアになり産卵と孵化に成功。
江之浦でのクマノミの産卵は初、また孵化も初めて、それも3回産卵と孵化を繰り返した。
孵化した稚魚たちは何処かほかの海へ流れていった。
その後もクマノミのペアは同じイソギンチャクに生息。
2025年2匹とも越冬中
年が明けて2025年1月水温16℃、2匹とも元気に寄りそって暮らしている。
大きさ現在12cmほど。
今年も3月末まで水温があまり低下せず、水温15℃以上を維持できれば再び越冬してまた産卵が見られるかもしれない。
クマノミの自然界での寿命は5~10年。
まだまだ長生き、この夏の産卵行動も期待できる。
クマノミはこんな魚
クマノミはスズメダイの仲間
クマノミは毒のあるイソギンチャクに棲むスズメダイの仲間。
家にするイソギンチャクも種類によって決まっている。
江之浦近辺に生息するクマノミは本種クマノミ。
家にするのはサンゴイソギンチャク。
クマノミ5種類の見分け方
日本に生息する5種類のクマノミは白ラインの数と位置で種類が決まる。
本種クマノミは白ライン3本、頭から鰓ブタに1本、体側に1本、尾の付け根から尾全体が白or黄。
カクレクマノミも白ライン3本、頭から鰓ブタに1本、体側に1本(中央だけ前方に膨らむ)、尾の付け根に1本。
ハナビラクマノミは白ライン2本、頭から鰓ブタに1本、背中に1本。
ハマクマノミは白ライン1本、頭から鰓ブタに1本。
セジロクマノミは白ライン1本、背中に1本。
熱帯、亜熱帯に多く生息する。
クマノミのエサ
クマノミは雑食性。
流れてくるプランクトンを食べる。
他にも甲殻類、小魚、藻類や海藻の切れ端など食べられるものはなんでも食べる。