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ヒゲダイが激減、不審船が釣っていく

外房西川名は大きなヒゲダイとクエが名物

今日は大物が見られる西川名ボートダイビング

西川名港
西川名港

暑い夏は陸上より水中が良い。

今日はここ西川名から出港する。

場所は千葉県館山市、房総半島の先端洲崎灯台をまわり太平洋側。

最初にある小さな港。

遠くには伊豆大島が見える。

岬の先端近く一年中潮の流れが速い。

黒潮を泳ぐイサキの群れ

船から見れば水の色が青い。

海へ飛び込めば水温27℃。

黒潮の流れ。

イサキ
イサキ

中層には数えられないイサキの群れ。

刺身か?

塩焼きか?

一生かかっても食べきれない。

青に黄色はタカベ

水底に止まれば、長閑に泳ぐイサキの群れが途切れない。

時おり青と黄色に見える群れはタカベ。

夏、脂が乗ってる高級魚。

刺身、煮つけ、塩焼きとなんでも美味い。

水揚げされる量は少ない。

西川名のダイビング名物はヒゲダイとクエ

西川名に潜ったら是非会わなければいけない魚は2種類。

大きなヒゲダイと巨大なクエ。

1匹、2匹なんて数じゃない。

ヒゲダイで40匹以上。

クエも10匹以上が棲んでいる。

それも大型魚ばかり。

30年以上大型魚が多い西川名

もう30年以上西川名に潜り続けている。

エヅケもせずによくこれだけの大型魚がいるものだと感心する。

流れも強く、魚の隠れる大きな岩がいくつもある。

エサが多く、小型魚も群れて集まる。

大型魚にとってもエサに不自由しない。

潮の流れもコロコロ変わり、水温もコロコロ変わる。

そんな生態的環境が素晴らしい海。

看板娘のヒゲダイとクエがいない

ヒゲダイもクエもいない

ところが今回、ヒゲダイもクエもいない。

イサキの群れの先、流れがよく当たる西の岩。

普段なら3~4匹のクエがいる。

けれど小さなクエが1匹だけ。

ヒゲダイの数はゼロ。

いつもなら数匹のヒゲダイもこの岩にいる。

釣り針と糸が岩に絡んでいるのでゴミとして持ち帰る。

ヒゲダイのいないV字谷

ヒゲダイの巣であるV字谷へ移動。

両側が大きな崖となった水路。

流れも集中して速い。

ここがヒゲダイの棲家。

多くの大きなヒゲダイが棲んでいる。

いつもは20匹ほど。

いるはずだった・・・・・。

おかしい?

いない!

水路にもいない。

両側の壁にもいない。

水路の影にも表にもいない。

岩の上にもいない。

1匹もいない。

あれだけいた多くのヒゲダイがいない。

ヒゲダイを1匹見つけた

1匹だけいたヒゲダイ

馬の背の根を大きく廻ってみた。

反対側の外れに1匹だけ岩陰に隠れていた。

まもなく潜水時間終了。

浮上ポイントの近くの岩陰に隠れているヒゲダイをもう1匹見つけた。

クエは最初の小型1匹だけ。

なぜ?

こんなにいない?

ヒゲダイ全部で2匹。

西川名にしては少なすぎ。

ヒゲダイ
やっと見つけた2匹めのヒゲダイ

本来ならヒゲダイが並んでいる姿が見られる。

ダイビングボートに書かれているヒゲダイの絵も嘘じゃない。

並んだ大きなヒゲダイを近くで見られるのが西川名ボートダイビングの魅力。

aperitivo

ヒゲダイとクエが釣られて減る

2ダイブ目に沖へ出るとダイビングポイントから走り去る船がある。

モーターボートではない。

漁船のような小型船。

白い水の尾を残し西の海へ消える。

ダイビングボートがいなくなるとやってくる。

不審船。

ダイビングポントで大型魚を狙う釣船

ダイビングポントに係留して釣りをしている。

海底の岩に絡む多くの釣り針と仕掛け。

夕方や夜、釣り上げていく。

これってやって良いのか?

ダイビングする際には海面使用料なるものまで支払っている。

漁協で取り締まる義務は無いのだろうか?

自分も釣りは好きだがこれは違う。