潮だまり(タイドプール)の魚

潮干狩り

潮干狩りはあさりだけではない。

磯の潮だまりでは色々な生物が見られる。

あさりのように獲って食べる訳ではない。

漁師の邪魔をする密漁なども考えない。

海水魚屋への販売などもしない。

キャッチ&リリース

純粋にどのような魚が暮らしているのか知るため。

顔をじっくり見せてもらえたら全てリリースをする。

ゆえに殺すことなく出来るだけ元気の良い状態でキープするように心掛ける。

毎年暑くなる初夏、潮が出来るだけ引く日を狙って海へ出る。

両手に玉網

道具は玉網2つにバケツ1つ。

足にはダイビングブーツを履き、手にはダイビンググローブ、半袖Tシャツに短パン、帽子をかぶり手ぬぐいを首に巻けば準備はOK。

潮だまりに入っていく。

童心

童心に帰って小魚を追う。

潮溜まりに顔を近づければ色々な小魚が岩に隠れている。

静かに水面に波紋をたてないように見ていると彼らの動く姿が見えてくる。

両手に玉網を持ち、左手の網は固定し右手の網で追い込んでいく。

何回も逃げられていくうちにコツを覚える。

見える魚を捕獲するだけがテクニックではない。

時には見えない所も玉網ですくってみる。

バケツの中が徐々に賑やかになっていく。

今回の成果はこんな具合だった。

ギンポの仲間

ヘビギンポ

ちょっと口の尖った魚、ヘビギンポ。

名前のヘビは何なのか?いまだ持って意味不明。

深度3mより浅い岩場に生息する。

潮だまりでもよく見られる。

長さは5cm、初夏~夏に産卵期を迎える。

産卵期でもメスの色はこの写真と変わらない。

しかしオスは真っ黒になり尾部周辺に真白な2本のラインが入り、とても目立つ。

ナベカ

鍋を持っているわけでもないのにナベカ。

名前の言われは意味不明。

長さは5cm。

潮だまりの代表的な魚、穴や岩の隙間、貝殻に棲み、ヘビガイに産卵する。

下半身が黄色く、顔も丸く可愛い、カエルウオの仲間。

1mより浅い場所に生息するためダイビングではほとんど見られない。

潮だまりで動かずに静かにしていると何匹も穴から出てくるのがわかる。

潮だまりで人気の1種類。

コケギンポ

深度12mより浅い水域の岩穴の中に生息する。

枝分かれしたまつ毛と分厚い口ビルが特徴。

穴から顔だけ出している時はとてもヒョウキンな顔に見える。

色は保護色で外部の周辺の色に似せる。

長さは6cm。

長い背びれの先端に緑色の丸模様があればコケギンポ、丸模様がないものはアライソコケギンポと種類が変わる。

ダイバーにとって人気のある魚。

イソギンポ

真っ直ぐに伸びた枝分かれしないまつ毛がコケギンポと違う。

顔もやや扁平で面長。

長さは6cm。

深度3mより浅い岩場に生息する。

ダイビングではほとんど見られない。

イトギンポ

細長く、クネクネとよく動く。

目に白い線があるのが特徴。

深度2mより浅い海藻の中に隠れている。

長さは7cm。

ダイビングでは目にしない。

捕獲は出来なかったがこの他にダイナンギンポを視認済み。

その他の魚

ニシキベラ

まだ子供のニシキベラ、長さ6cm。

関東近辺に1年中生息している魚で赤、青、緑のこの3色の原色を持つ魚はこのニシキベラしかいない。

釣りなどでも針が掛かりしてくる。

あまりに色が派手なので釣り人からは喜ばれていない。

ダイビング中に見るニシキベラはもう少し地味に見える、そもそもダイビングではこんなに至近距離でじっくり見ることができない。

深度8mより浅い水深に生息する。

キヌバリ

きれいな絹を張り付けたというような名前。

深度10mより浅い海底近くに生息し、水底から数十cm離れた中層にホバーリングしている。

長さは5cm。

ダイビングでもときおり見かける。

潮だまりでも人気の魚。

クモハゼ

ここの潮だまりでは白っぽく見える。

見た目よりすばしっこい。

顔は丸く、体側に青い斑点がある。

長さは7cm。

深度2mより浅い場所に生息、ダイビングではほとんど見ない。

シマハゼ

頭から尾にかけて2本の黒い線がはいる。

長さ6cm。

比較的浅い深度に生息する。

アナハゼの仲間

アナハゼの仲間、まだ小さいので細かい種類までは判別不明。

ハゼと名前がついているがハゼではなくカジカの仲間。

長さ4cm。

深度16mより浅いカジメなどの海藻が多い場所に生息。

メジナ

小さくてイワシとの区別も難しい、長さは1.5cm。

関西ではグレと呼ばれるメジナの子供。

10~30匹の群れでいることが多い。

同じ群れの中にいたやや大きな魚体。

長さは3cm、メジナらしい雰囲気が出てきてる。

ダイビングで見るメジナは7cm以上のものがほとんど。

イソスジエビ

魚ではない。

潮だまりでよく見られる2匹のイソスジエビ。

ややスケルトンのエビ、右側のエビは4cmで大きい、また腹に卵を抱えている。

不思議なことにダイビングでは見ない。

深度5~12mには同じ大きさ、同じ形のサラサエビが多く見られる。

サラサエビが赤線模様だがイソスジエビは黒線模様、そしてこのイソスジエビは背の立たない深度では見られない。

他に目視で確認できた魚はクサフグムツタカノハダイキューセン,アゴハゼの子供。

約2時間半の収穫は以上12種類、バケツの中の水は水温上昇と酸素欠乏になるため時折交換をする。

写真撮影の後、すべての魚たちはまた海へ元気に戻っていった。