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商売の神、仙臺四郎
仙臺四郎って誰?
はたしてこの字は何と読む。
行きつけの店に前から額に入れて飾ってある。
商売繁盛の神様。
飾っているとお店が繁盛するという。
読めない
それにしてもこの漢字は見たことがない、読めない。
臺は台の旧字体ということだ。
今の字で書けば仙台四郎。
仙台の人ならば誰でも知っているというぐらい有名らしい。
商売繁盛だけでなく、笑福開花、千客万来、開運招福とおめでたい4字熟語が並んでいる。
仙臺四郎の商売手腕
仙台四郎さんはどれほど商売が上手だったのだろうか?
自身のありそうな笑顔をしている。
きっとどんな商売でも先が見え、売れる方法がわかってしまう魔法のような力を持っていた人間だったのではと一人合点で想像していた。
このお店に入るたびに仙台四郎さんの笑顔と姿が目に入り、気になるようになってきた。
仙臺四郎の真実
実在した福の神
すると真実は想像とは全然違った。
確かに仙台では超有名人、写真だけでなく人形も販売されている。
大阪のビリケンさんのような感じがしてきた。
けれど仙台四郎は実在の人物、ビリケンさんはアメリカ生まれの神様だ。
商売は下手
仙台四郎は商売が上手だった訳ではない、商売などできなかった人。
けれど仙台四郎が好んで訪れる店は不思議と物が売れるようになり、繁盛するようになる。
そしてそれが有名になっていった。
知的障害
仙台四郎が商売や仕事ができなかったのは知的障害があり、ほとんど会話をすることが出来なかったからだ。
江戸時代後期に生まれ、本名は芳賀四郎、鉄砲鍛冶職人の4男、明治後期47歳まで生きたとされる。
子供好きでいつもニコニコ笑っており、人に危害を与えることはなく愛嬌のある風貌をして町中を歩き回るようになる。
知的障害を持った四郎は、しろばかと陰口をたたかれたり、いじめられることもあった。
けれど無邪気で明るい四郎は行く先々で食べ物や金品をもらったりしていた。
エピソード
ある店の前に箒が立てかけてあった。
四郎は誰に言われた訳でもないのに勝手に店の前を箒で掃除してしまった。
するとどうであろう。
今まで客の来なかった店に客が入るようになり、大きく繁盛するようになった。
またある店の前には水桶と柄杓が置いてあった。
これも四郎は勝手に水撒きをした。
するとこの店も今まで来なかった客が大勢来るようになり、大繁盛した。
シロバカは商売の福の神
四郎が寄る店は客が増え、人が集まるようになり繁盛する。
この噂が広まり福の神と呼ばれるようになった。
四郎の噂を聞いて店によっては無料で歓待したこともあった。
食事代は後日家のものが支払いにくるので店も四郎を有難いお客としてもてなした。
最近運がないと思う人は仙臺四郎さんをスマホの待ち受けにすると福がくるかも?