春の好香と花の嫌香

白い花の沈丁花

失くしたのは3年前。

枯れてもやがて芽が出てくると思って待ってみたがやはり無理のよう。

朽ちた木を抜くと根も既にない。

あんなに威勢よく育っていたのに・・・

20年以上、毎年花の香を楽しませてくれていた白い花。

だいぶ大きくなったので、枯れることはないと思い少し強く刈り込んだのがいけなかったらしい。

簡単に枯れてしまった。

花の匂いがい苦手

正直、花の匂いがい苦手。

若い頃から、いくら綺麗な花でも良いニオイと感じない。

どちらかというと臭い。

どの花のニオイも好きになれない。

世の中の人はなぜこれを良い香りだと言うのだろう。

子供の頃から思っていた。

けれど人に言うことは控えた。

芳香の主

10代の頃、裏道を歩いていて初めて良い香りのする花に出会った。

赤と白の小さな花は異常な芳香を周囲にまき散らした。

その道を通るたび、香りの主が気になった。

花の名前を知ったのは何年も後の事。

今でもこの花以外のニオイは得意でない。

ただひとつだけ、良い香りだと思える花。

ジンチョウゲ(沈丁花)の苗木を捜し

日本のジンチョウゲに実はならない

三大香木のひとつ。

ジンチョウゲ(沈丁花)、十字型の赤と白の小さな花の塊りから香りを放つ。

中国原産の雌雄のある香木がジンチョウゲ。

日本にあるジンチョウゲのほとんどがオス花で実を結ぶことはない。

そのため増殖は挿し木で行われる。

ジンチョウゲをあきらめ

先週訪れたホームセンターには元気のないジンチョウゲの苗が3本だけあった。

やや萎れてる、つぼみも無く花色も解らない、根もあらそう、植えても育つかわからない。

そしてあきらめた。

ジンチョウゲを求めて川口の安行へ

今日どうしてもジンチョウゲの香りが恋しくて川口の安行まで車を走らせた。

できれば同じ白いジンチョウゲがいい。

最初に入った園芸センターには小さな拳ぐらいのジンチョウゲが並んでいた。

あまりに小さくてためらった。

次に入った緑化園芸屋でやっと気にいる株をひとつ見つけた。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 一輪開花

白い花芽をつけ、一輪だけ咲いている。

株は大きくないがよく枝別れして、根も大きく土も沢山ついている。

これにした。

一目惚れ。

ジンチョウゲの植え込み

植え替えを嫌うジンチョウゲ

ジンチョウゲは植え替えを嫌う。

植え替えをするとなぜか枯れてしまう。

根をいじられるのが嫌なのか?

根に付いた土をほぐされるのが嫌なのか?

土が変わることがダメなのか?

答えはわからない。

たぶん全てが当てはまる。

そのため根を出来るだけ切らず、触らず、土を付けた状態で植えたい。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 植樹 今日からここがあなたの家

水の与え過ぎはダメ

木にも草にも水は大事。

どんな植物でも水がなければ育たない。

ところがジンチョウゲにとって毎日の水やりは体に毒。

根腐れをおこす。

夏だけは少量の水をやる。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 植樹当日 植え込み時だけはたっぷり水をあげて空気を抜く

強い日当たりを嫌う

強い日当たりを嫌う。

半日は日陰になるような、そんな場所が好き。

特に西日が当たりすぎる場所は苦手。

色々神経質なジンチョウゲ。

世話しないで大丈夫

植えてしまえばあとは何もしない。

毎日に水をやることも無く、ほっぽといても育つのがジンチョウゲ。

シンチョウゲの成長は遅い。

ゆっくり自分で考えて育っていく。

切り花も、切り口からバイ菌が入ると枯れてしまう。

切らなければジンチョウゲは元気に育つ。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 植樹5日目 根もついたよう 2分咲き 雨に濡れる

ジンチョウゲには寿命がある

専門家の人が言っていた。

ジンチョウゲには寿命がある。

長くても15~17年しか生き延びない。

年をとると寿命がつき自然に枯れてしまう。

20年生きたのは長生きだとか。

木としては短命のジンチョウゲ。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 植樹9日目 6分咲き

ジンチョウゲの花言葉

花言葉は名誉あるものが多い。

冬になっても葉を落とすことがない。

一年中緑の葉を持つことから「永遠」「栄光」「不滅」「歓楽」「不死」の花言葉を持つ。

栄光が永遠に続いてくれたら・・・

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ 植樹11日目 8分咲き 満開 きっともう大丈夫 また20年育ってちょうだい

ジンチョウゲの毒

実はジンチョウゲには毒がある。

花・葉・幹・根・実など全体に毒が含まれている。

特に樹皮や樹液、根、果実の毒が強い。

誤って口にすると嘔吐や下痢、心臓にも影響を及ぼす。

樹液が皮膚に触れると痒みが生じたり、かぶれることがある。

けれど毒も使い方によっては薬になる。

民間療法として花を煎じた汁を口に含み、口内炎や歯痛の薬として使用していた。

今後

何もしないから長くゆっくり育って欲しい。

薄い芳香が漂いはじめた。

来年も白い花、見せて欲しい。