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井田の婚姻色のホシノハゼと踊るワレカラ
初めて見るコシアカツバメ
初めて見るツバメ
1本目の後、巣作りしているツバメを見ながら昼食。
ツバメの色が少し違う。
大きさが一回り大きく白い部分にオレンジ色が目立つ。
巣も土で作ったような雰囲気。
トックリを半分にして横に倒したような形。
屋根の端に巣を作っている。
オレンジ色のコシアカツバメ
普段見るツバメとは明らかに違う。
調べてみると名前はコシアカツバメ。
今まで見たことのないツバメ。
結構あちらこちらで見られるよう。
飛んでいるときも休んでいるときもいつも2匹ペアで離れずにいる。
とても仲の良いコシアカツバメ。
井田の2ダイブ目
深度20m
2ダイブ目は深度20m。
ゴロタ石と砂地の境を重点的に探る。
岩の下を覗くとホシノハゼがペアで巣作りの様子。
![ホシノハゼ婚姻色ペア](https://trevally.jp/wp-content/uploads/c941d0d0f0a336cb40d41d74396c4722.jpg)
ホシノハゼの結婚シーズン
顔も体も婚姻色。
顔に水色の線が綺麗にでている。
普段には無い模様。
産卵のために体全体が興奮し、綺麗なオレンジ色。
背ビレもオレンジ色、水色、黒色鮮やか。
![ホシノハゼ婚姻色](https://trevally.jp/wp-content/uploads/9274fb1b51411439ccc5139674384727.jpg)
一生で今が一番綺麗な瞬間。
ふだんは地味な保護色
通常の色彩は下の写真のように地味で目立たない。
砂と同じような色柄。
![ホシノハゼ 通常](https://trevally.jp/wp-content/uploads/2bc37746a9801e3c57847001c3405c7a.jpg)
一生に一度のホシノハゼを飾る婚姻色、何物にも代えがたい。
ワレカラ食わぬ上人無し
エビやカニの仲間、ワレカラ
ワレカラという知られない生物。
初夏のこの時期に海藻や係留ロープなどに付着する。
エビやカニの仲間。
通常の大きさは2~3cm。
オオワレカラは6cmほど。
ナナフシに似てる
昆虫のナナフシに似て細長く、太い部分はない。
海藻などに6本の爪でつかまる。
動かなければ海藻に見えてしまう。
ワレカラに気がつかない。
エサを捕る時は体を大きく前後に振る。
カマキリのような鎌で食物をとらえる。
エサは食べられるものだったら何でも良い。
和歌にもでてくるワレカラ
現代はワレカラを知っている人は少ない。
昔は良く知られていて和歌などにも詠まれている。
海藻を焼いて塩を作っていた時代に塩と一緒にワレカラも入っていた。
「ワレカラ食わぬ上人無し」という詩ある。
僧侶は動物を食べてはいけないと言う戒律。
偉い坊さんでもワレカラは食べている。
そんな意味。
現代の坊さんは普通に肉を食す。
そのワレカラが深度18mから8mまで水底にギッシリいるのにビックリ!
ライトで明るくすると動き出す
最初はわからなかった。
Ligt Motion のライトを光量最大にして照らす。
すると水底全体が動き始めた。
なんだ?
水底を覆うようにワレカラがウニョウニョ♪
凄い数。
毎年、初夏のこの時期に沢山のワレカラが現れる。
ちょっと変わった生き物。
毒は無く、刺すこともない。
害の無いワレカラ。
シャクトリムシのように水底を這うワレカラ
こちらはシャクトリムシのように水底を這うオオワレカラ。
大きさは5cmほど。
ワレカラとしては大柄。
動かなければ海藻に見えてワレカラとはわからない。
泳ぐ時はボーフラのように全身をつかって泳ぐ。