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藤の花と桐の花
井田でダイビング後、海岸線の道を雲見温泉まで車を走らせます。
天気も良く駿河湾全体が見渡せ気分は最高です。
右後ろには田子の浦と富士山、対岸には清水と日本平、その先には日本アルプスの姿も目に入ってきます。
初夏の山道には藤の花と桐の花が青い若葉の合間に見えます。
綺麗な品のある藤色
両方ともとても綺麗な品のある藤色をしています。
藤の花は有名ですね。
でも桐の花はあまり知られていません。
花札に桐の札があります、桐のタンスは軽くて丈夫で有名です、日本国政府の紋章としても桐は使われています。
藤と桐のその違いは藤は蔓で成長し他の木などに絡まりながら上方へと育ちますが桐は普通の木で10m位の高さまで育ちます。
下向きは藤、上向きは桐
藤の花はご存知のように下に向かって垂れ下がるのに対し桐の花は天に向かって上むきに咲いています。
花が下向きに下がっていれば藤で天に向かって上むきに咲いていれば桐です。
この時期に是非、気品のある藤色を見つけたら藤か桐か見分けてみてください。
きっと楽しいドライブになりますよ。
赤潮が光る
風が少し強くなってきました。
沖の方は白波が立っています。
すると赤い帯が海岸と平行に南へと続いているのが見えます。
赤潮です。
かなりの距離続いています。
戸田から土肥、宇久須、安良里、田子、堂ヶ島、松崎、石部、岩地、目的地である雲見温泉まで続いています。
赤潮はプランクトンが大発生とその死骸
赤潮(プランクトンブルーム)は海水の栄養分が過剰になりプランクトンが大発生して酸素欠乏のため大量のプランクトンが死滅して浮いている状態です。
死滅したプランクトンの種類によって赤潮の色も変わります。
最近は多くの干潟埋め立てにより、あさりの減少と自然浄化作用が少なくなったことも原因の一つとして考えられています。
赤潮による影響は酸素欠乏と鰓にプランクトがつまり窒息によて魚が死んでしまいます。
増えて欲しくない有毒渦鞭毛藻
またプランクトンの中には有毒渦鞭毛藻という毒素を持つプランクトンがいます。
この有毒渦鞭毛藻を魚や貝などが捕食すると毒が体内に溜まり、その魚介類を食べた人間は食中毒を起こします。
シガテラ中毒の原因のひとつがこの有毒渦鞭毛藻によるものです。
今回の赤潮が有毒渦鞭毛藻の大量発生ということではないと思いますが一部には含まれているかもしれません。
このときの赤潮は駿河湾だけでなく、相模湾に西湘南地区にも発生していました。
夜になると光る波
5月5日のニュースでは鎌倉から由比ヶ浜にかけて打ち寄せる赤潮が話題になっていました。
夜になるとこの赤潮が波打ち際で青白く綺麗に光っていました。
今回の赤潮に多くの夜光虫が含まれているようです。
夜光虫とは渦鞭毛藻のひとつで大きさ1~2mmほど、透明で丸い形をしています。
夜、真っ暗な海で水面を叩いたり、物理的な刺激を与えると青白く光ります。
雲見温泉 船盛で乾杯
ドライブを終えて雲見温泉に到着すると早速温泉に浸かり疲れをとります。
ここの温泉は少し塩辛く透明で体が芯まで温まります。
民宿なのにこのごちそう

冷酒も欠かせません。
船盛は甘エビ、イサキ、キンメダイ、マグロ、サーモン、サザエ
エチゼンガニ、海老の塩焼き、サザエのつぼ焼き、サバ煮
もずく酢、フノリのお吸い物、若竹の野菜煮、以上