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見つけづらいタツノオトシゴの仲間、ハナタツの擬態を知る

タツノオトシゴを見つけるには

竜の子だと思う?

昔の人はこの生物を見て竜だと思った?

タツノオトシゴ

いや、小さいので竜の子供?

魚にしては魚らしくない。

尾はくるりとヘビのように動き海藻に巻きつける。

手はないが目はある。

ヒゲはない。

角らしいものもある。

空は飛べない。

移動はスロー。

火は吹かない。

水の中じゃないと死んじゃう。

鱗らしいものはない。

食べるには硬い。

竜が海に落とした子供か?

それでタツノオトシゴと呼ばれる。

正式名は関東に棲むタツノオトシゴでハナタツという種類。

タツノオトシゴは見つからない

このタツノオトシゴは見つけるのが難しい。

タツノオトシゴ

水中で海藻に隠れている姿はこんな感じ。

擬態、保護色、周囲と同一化し、ゴミにしか見えない。

タツノオトシゴ

光をあてればその片鱗が見える。

ライトが嫌い

けれどライトの明りは眩しいらしく、とても嫌がる。

光を避けるように後ろを向き、海藻や岩の隙間に隠れてしまう。

タツノオトシゴ

全身を伸ばしていればこのように見える。

擬態保護色

やはり見つけづらい。

慣れていても見逃してしまう。

海底には隠れる場所がありすぎる。

タツノオトシゴ

ライトをあてればハッキリわかる。

ダイビングでライトは必携。

でも強い光を魚は嫌う。

タツノオトシゴ

タツノオトシゴの頭

奇妙な形

魚としても動物としても奇妙な形。

このタツノオトシゴの頭をもう少しじっくり見てみる。

タツノオトシゴ

頭や体にはゴミのようなものが沢山ついている。

口は尖り筒状、大きく口を開けることは出来ない。

目玉は動き、愛嬌がある。

もう少し拡大。

タツノオトシゴ

① 口

ストロー上の口でエサを吸い込む。

エサはこの口で食べるのだから小さい。

水底近くに流れてくるプランクトン、エビの子供、カニの子供、魚の子供、など泳ぐ小さなものを食べる。

② 目

クリッとした目は可愛い。

黒い瞳の周りはピンクっぽいアカに白いスプライトがはいってお洒落れ。

目玉はエサを追って動く。

ピエロの顔を想い出す。

③ 角

角に見えるが角じゃない。

ゴミでも海藻でもない。

これは皮膚が変化したもの。

皮弁と呼ぶ。

この皮弁を体中に纏うことで周囲の海藻と合体した擬態、保護色となり敵から身を守る。

皮弁がなければ見つけるのは楽かも。

④ 胸ビレ

白くボケて見える三角形の部分は胸ビレ。

ヒレなので半透明、透けて向こうが見える。

肉眼では小さく見えづらい。

泳いでいる時は高速で動くのでヒレの確認は無理。

半透明で確認しづらいが小さな背ビレもある。

自分でトライ

潜り初めに神奈川県小田原市江之浦海岸へ行ってみよう。

見つけ易いように目印として洗濯バサミ3個を岩につけておいた。

タツノオトシゴの擬態を見破れる?

捜せたら目の可愛いピエロ模様を見て欲しい。

胸ビレ、背ビレを確認できたら凄い。