美味いギンダラと脂の乘ったギンムツ

美味いギンダラ

ギンダラという脂の乘った白身の美味い魚がる。

青森、北海道から北の水深300~2000mの寒流域に生息し、寿命20年、全長1.2m、重量13kgになる。

日本での水揚げ量は少なく、アラスカやカナダから輸入している。

タラという名前がついているがタラではなく、アイナメやホッケに近い魚。

 

 

ひとくち食べれば脂が乗り過ぎて、ホホが落ちてしまいそうな味。

値段は安くなく、若者が度々食べるにはやや重い。

名前の似る銀ムツ

昔、銀ムツという同じような名前の脂の乘った安い魚が売られ始めた。

100gあたり100円という安さ。

ギンダラよりもさらに脂が乗っているような感じ。

銀ムツは日本近海では獲れない。

ギンムツはの正式名はマジェランアイナメ

北太平洋には生息していない。

マゼラン海況や南極周辺の寒流域、水深50~4000mに生息し、寿命40~50年、全長2.0m、重量130kgになる。

正式名はマジェランアイナメ。

アイナメとは別種だがアイナメを巨大化したような魚。

英語名は Patagonian toothfish 。

チリでの名前はメロ。

ギンムツ表示は禁止、メロと表示

ギンムツの別名はメロ

遠洋漁業または輸入された魚をギンダラのように脂が乗って美味い魚として売るために同じような名前、ギンムツと名付けた。

ギンダラとギンムツ、似た名前でどちらも脂が乗った美味い魚。

かたや日本でも獲れるギンダラ、かたや日本にいない輸入品のギンムツ。

ギンムツは正式名でない、商品化するための名前。

客にとってはどっちがどっちか判断できずに混乱を招いた。

ギンムツ表示販売禁止、メロと表示

今から約20年前の2003年に農林水産省のJAS法により混乱を避けるために銀ムツ(ギンムツ)という名前で販売することが禁止となった。

JASギンムツ
2003年農林水産省 JAS ギンムツと表示販売禁止

それ以後、メロという表示で販売されている。

ギンムツ単体の表示はNGだけどギンムツ(メロ)という表示販売は可能。

メロはマジェランアイナメだけでなく同じく南極近くで水揚げされるライギョダマシも同様にメロと呼ばれる。

日本に輸入されるメロの70%はマジェランアイナメ。

そんなメロも今は絶滅危惧に瀕するようになり100gあたり500円する高級魚になった。