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ヒゲダイは美味いのか?

ヒゲダイの味

顎にヒゲのあるヒゲダイ

館山にある西川名のボートダイビングでヒゲダイをよく目にする。

大きさも50cmほど、数は10~20匹ほど。

ヒゲダイ
ヒゲダイ

流れのある岩場にいて夜行性なのかあまり泳ぎ回らない。

黒い魚体で顎に白いヒゲがあるのが名前の由来。

最近ヒゲダイの数が減っているのは誰かがこの場所で釣りをしているらしい。

他に釣りのポイントはいくつもあるだろうに数少ないダイビングポイントで釣らなくても良いようなものだが・・・

ヒゲダイは美味い?

ところでこのヒゲダイは美味いのか?

今まで一度も食べたことが無い。

魚屋に並んだ姿を見たこともない。

獲れる数が少ないので水揚げされても現地で消費してしまう。

調べてみると美味という感想がでてくる。

まさかダイビングポイントのヒゲダイを持ち帰るわけにもいかない。

そしてついにヒゲダイを食べる機会が訪れた。

ヒゲダイの握り寿司

地魚寿司8貫

昼食に入った店で地魚寿司8貫を頼んだ。

その中にヒゲダイが入っていた。

念のため何処で獲れたヒゲダイかを聞いたら外房の勝浦産だという。

これでやましい心を持たずに賞味できる。

ホウボウの握り

最初に出てきたのは3貫。

ホウボウとヒゲダイ握り
ホウボウとヒゲダイ握り

左から白身のホウボウとヒゲダイ、奥はマアジの握り。

まずはホウボウから口の中へ。

ホウボウが生きている時の胸ビレは大きく青緑の光沢を放つ、水底を這うように歩き砂中のエサを捜す。

ホウボウ
ホウボウ

味はモチモチとした感じで美味い。

ヒゲダイの握り、味は?

そして待望のヒゲダイ。

黒い大きな魚体にアゴヒゲを生やし、ややグロテスクなヒゲダイの肉は綺麗な白身。

口の中に広がる味は・・・

ヒゲダイ
ヒゲダイ

噛みしめればホウボウのようなモチモチ感はなく、意外とさっぱり。

クセもなく普通に美味しい。

言われなければヒゲダイとは解らない。

もっと脂が乗り、モチモチとした感じを想像していた。

焼いたり、煮たりするとまた味が違うのか?

思ったよりインパクトが無かった。

マアジの握り

奥に並んだマアジ。

大きい握りなので食べやすいように2つに切ってある。

マアジの握り
マアジの握り

身には細かく網目模様の切り込み、シャリとの間に大葉をはさんである。

ショウガと細ネギのトッピング。

食べ易いし、脂も乗っていて旨い。

写真はないが次に珍しいアカヤガラ、綺麗な〆サバ、クロムツの炙りの握り。

どれも申し分なく美味い。

丸麩の吸い物

箸休めの吸い物も嬉しい。

吸い物
吸い物

薄めの味付け、透けるような透明感。

可愛い丸麩、緑は三つ葉で香りよし。

タチウオの炙り

口がさっぱりしたところで次はタチウオの炙り。

タチウオ炙り
タチウオ炙り

見た目で心ひき寄せられる。

シャリは通常の握りの倍はある。

このタチウオの身を楽しむためにはこの大きさなのだろう。

握りとしては珍しい。

上にはショウガ醤油の味付け。

箸で半分に割り舌の上に乗せる。

香ばしい匂いがたまらない。

満足感が喉を通り五臓六腑へ流れていく。

ソーダの漬け

閉めはソーダの漬け握り。

ソウダガツオ
ソウダガツオ

ソーダはソウダガツオの略名。

ソウダガツオには小型のマルソウダとヒラソウダがいるが今回はマルソウダ。

カツオとサバの中間みたいな魚。

血合いが多く、鮮度が良くないと刺身で食べられない。

きれいなピンク色、マグロの刺身と間違えそう。

脂の乘りもよく、マグロの赤身にも負けていない。

以上8貫だが11貫分の量がある。

さらに追加のここだけのメニュー

トサカノリの三杯酢

トサカノリは主に水深10~20mの流れのある岩盤に付着して育つ赤紫色の海藻。

海藻サラダや刺身のつまに利用される。

生のうちは赤く、熱を通すと緑色に変色。

関東では伊豆七島の神津島で多く水揚げされる。

神津島ではニギスと呼び潜水漁で採る。

水揚げしたトサカノリは塩蔵にして出荷。

トサカノリの三杯酢
トサカノリの三杯酢

おしゃれなグラスに入ったトサナカノリの三杯酢。

通常の三杯酢と違い、出汁が上品でとても美味しい。

何回でも食べたくなる。

さらにもう一品、別メニューで頼んでしまう。

煮穴子の炙り握り

もの足りなければサイドオーダーでの一品。

煮穴子の炙り握り。

このアナゴは地ものではなく九州産。

煮アナゴの握り
煮アナゴの握り

大きめの肉厚のあるアナゴ、見た目のどおりの美味さ。

納得して箸をおろす。

腹がいっぱいだがまだ食べたい。