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江之浦で18年ぶりのゴマチョウチョウウオ

ダイビングのベストシーズン

陸上の夏は7~8月

9月末、いよいよここ関東周辺では最高のダイビングシーズン。

スキューバダイビングのシーズンは夏の7~8月と思っている人が多い。

そして9月になるとダイビングは終わりと考えている人はもったいない。

確かに陸上の夏は終わり、9月に入れば涼しくなる。

10月なれば肌寒く半袖でいるのも難しい。

けれど海の夏は少し遅れてやってくる。

海の夏は8~11月

一番水温が高いのは8月末~9月中旬、それからゆっくり水温が下がり透明度も良くなってくる。

7月の水温と11月の水温が同じと言っても海を知らない人には信じられないかもしれない。

けれど事実。

海の夏は11月まで続く。

9月、10月、11月は魚達にとって実りの多い暖かい季節。

水温が一番低いのは3月末

ちなみに水温が一番低いのは3月末。

陸上の春から夏にかけて海水温は徐々に上がってくる。

気温の上昇と水温の高い黒潮の支流が近づくことが大きな要因。

水温が上がれば植物プランクトン、動物プランクトンが多くなり、小魚たちのエサが豊富になり透明度は下がる。

魚達はプランクトンの恩恵を受けて卵を産み、稚魚たちが育つ。

黒潮の流れに乗って南の海で育つべき稚魚たちも9~10月に関東近辺にやってきて12月まで育つ。

水温が16℃になる1月に南から来た魚達は冷水温に耐えられず姿を消していく。

つまり9~11月が南から来た魚達も混ざって賑やかな海になる。

通常見ない魚を見つけると嬉しくてたまらない。

珍しいチョウチョウウオ

先週の江之浦では6種類のチョウチョウウオの子供が見られた。

ダイビングの終わりごろ

1本目のダイビング潜水時間は50分を過ぎる。

終了まじかに深度5mより浅い深度を探索、残りのエアーも少ないが浅い深度ならば空気はあまり減らない。

潜水時間が長くなっても潜水病の危険性も無い。

安心して浅場を責めているといくつものチョウチョウウオの子供が顔を見せる。

白いチョウチョウウオ

その中に1匹だけ気になる白い影を見つけた。

何の種類かは解らない。

この江之浦では見たこと無い?

黄色いチョウチョウウオが多いのにこのチョウチョウウオだけ白っぽい。

驚かさないようにゆっくり近づく。

できるだけ静かに。

息を吐けば泡の音で逃げる。

体を固定して白いチョウチョウウオが近づくのを待つ。

なかなか撮れないチョウチョウウオ

波に合わせて行ったり来たり、そんな中でカメラのシャッターを押す。

ゴマチョウチョウウオ

岩に着いた海藻を食べているので後ろ向き。

顔を撮りたいがこちらを向いてくれない。

動き回るのでピントも合わない。

ゴマチョウチョウウオ

やっとこっちを向いてもピントが合わない。

浮遊物も多くモヤっとした感じ。

もう少し近づかなければ良い写真は撮れない。

そしてしぶとく粘る。

ゴマチョウチョウウオ

やっとの思い。

けれど逃げる姿。

全体は白でなく薄い黄色。

18年ぶりのチョウチョウウオ

ゴマチョウチョウウオ

顔には黒いバンド。

尻ビレ先端も黒。

体側全体にグレーの点々模様。

ゴマチョウチョウウオ

名前はゴマチョウチョウウオ

過去に江之浦で見た記憶は・・・

調べてみたら江之浦で見るのは18年ぶり。

まだ他にも珍しい魚が見つかるかも?