Contents

城ヶ島はマダイとイナダに迎えられ

12年ぶりの城ヶ島ダイビング

三浦半島の先端、城ヶ島

ずいぶんと久しぶり。

城ヶ島でダイビングをするのは何年ぶりだろうか?

城ヶ島ダイビングサービスを藤野氏が経営していた頃は度々お邪魔させて頂いたが経営者が変わってからはご無沙汰。

三浦半島の先端、城ヶ島にダイビングサービスを開いたのは元ダイビングショップSeaLoveのオーナー藤野氏。

何もない所にダイビングサービスを作るのはそれなりの苦労も楽しみもあっただろう。

止めたのは年齢的なこともあったかもしれない。

経営者が変わった後の継体がどのようになったのかあまりよく知らない。

そして今年1月、とある集まりで城ヶ島ダイビングサービスのSTAFFを紹介されしばらくぶりに城ヶ島の海を覗いて見る気になった。

写真データを頼りに調べてみると12年ぶり。

近くなった城ヶ島

連休で混んでいたが三浦縦貫通が三崎口駅近くまで開通し城ヶ島は12年前より都心から近くなった。

城ヶ島大橋の通行料もなくなり無料で渡れる。

ずいぶん便利になった。

良い海だ、秋の城ヶ島

色々変わった城ヶ島

ダイビング施設とボート出船場所は変わり、器材洗い場と干場は広くなった。

連休のためか、昼頃には大勢のダイバーで賑わっていた。

コロナ感染防止のマスクは必携で人の少ない乗船場近くで準備。

岩骨とへいぶ根でダイビング

外海の岩骨と東京湾口のへいぶ根の2カ所で潜った。

城ヶ島の面白いところは地理的に三浦半島の先端にあるので相模湾側と東京湾側の両方に潜ることが出来る。

12年が経過したとしても水底の地形が変化することはない。

パーマネントブイで潜降し根を周り、戻ってくるというナビゲーションパターン。

当日の情報を聞くと透明度6mで水温は水面が25℃、水底が22℃と聞きやや落胆。

9月の第3週なら水温も高く、透明度も上がっていると思われた。

マダイがまとわりつく

10年前までサラリーマンだったという強面坊主頭の船長の案内でポイントに到着。

海へ飛び込むと事前情報よりも透明度が良いので安堵。

15m以上は見える。

流れは無い。

なぜか50cmほどのマダイがまとわりつく。

マダイ

餌付けでもされているのかと思われるほど警戒心がない。

後に船長に聞いたらイケスから逃げたものらしく人間に抵抗感がないらしい。

深度24mにオオモンカエルアンコウ

水底にはガイドラインが張られ迷子防止に役立っている。

岩棚の上から砂地まで降りると水温は23℃とヒンヤリ。

約束の岩には灰緑色のカイメンに化けた大きなオオモンカエルアンコウが待っていた。

オオモンカエルアンコウ

最近よく見る。

伊豆の獅子浜、平沢でも見た。

珍しくても何度も見ると有難さがなくなる。

この城ヶ島では2匹。

アワシマオトメウミウシ

変化のある水中

途中いくつかのウミウシを見つけながら岩棚に戻ると弱い流れが出てきた。

大きなゴンズイ玉が丸になったり楕円になったりスイミーのように中層を泳ぐ。

ゴンズイ

岩棚の上にはスカシテンジクダイの子供が大量に群れ、フレンドリーなマダイも戻ってきた。

イナダの群れ参上

すると電光石火の速さで現われた紡錘形の魚。

ブリの若魚50cmほどのイナダ。

視界に入るのは30~40匹まで、その先まで見える透明度はない。

消えたと思うとまた現れる。

スカシテンジクダイの向こうに群れるイワシを追う。

イナダはイワシの群れと共に現れ、イワシがいなくなるとイナダも消える。

またイワシがやってくるとイナダも現れる。

時間も過ぎて、エアー残量も気になり浮上地点に戻る。

途中カゴカキダイの群れと擦れ違いながら浮上ロープに到着。

浮上、5m安全停止の3分間はマダイと遊ぶ時間になった。

12年ぶりの城ヶ島はなかなか面白い秋の海。

昼食はダイバー定食

驚きの大根フライ

昼食は近くの食堂でお勧めのダイバー定食。

イカとマグロの刺身にマグロの串カツ。

串カツの間に挟まる野菜に驚いた。

なんと三浦大根。

フライになった大根は味も臭いも無い風変わりなフライ。

不味くはない。

けれど旨いかというと?味がない。

低カロリーのフライ、好きな人もいるかも。

イカゲソ天ぷらとソフトクリームに釣られる

これは特別のおまけですとイカゲソの天ぷらがでてきた。

ごく普通のイカゲソだがとても嬉しい。

さらに食後にはソフトクリームも出してくれた。

口の中が甘く、さっぱりとした。

なんだかまた城ヶ島に来てしまいそう。