サーモントラウトはサケ?マス?

サーモンはサケ

サーモンは人間にとって有難い魚。

サーモンは日本語ではサケともシャケとも呼ぶ。

新巻き鮭、サケの塩焼き、サケフレーク、サケのおにぎり、サケフライ、サケのバター焼き、サケのクリームパスタ、サケの刺身などレシピの数も多く、寿司でも人気が高い。

オレンジ色に輝く身と独特の香り、そして脂の乗った味が大きな魅力。

サーモントラウトはサケ?マス?

最近、サーモントラウトという言葉を耳にする。

以前はなかった名前、サーモントラウトとはどんな魚か?

サーモンはサケであり、トラウトはマスを意味する。

サケとマスの合いの子という事だろうか?

サケとマス

そもそもサケとマスは何が違うのだろう。

2種類とも似た魚、沖縄などの暑い地方にはいない。

九州から北、特に寒い地域に多く生息する。

一般にサケの方が大きくマスの方が小さい。

それだけではない。

日本にいるサケとマス

日本にいるサケ

日本にいるサケの種類は5種類。

  1. シロザケ:一般にサケと言われるのはシロザケ。
  2. ギンザケ:シルバーサーモン。
  3. ベニザケ:サッカイサーモン。
  4. カラフトマス:名前にマスが着くがサケの仲間、ピンクサーモン
  5. マスノスケ:キングサーモン。最大級のサケ、稀に重さ60kgに達する。

主に北海道、東北でシロザケを目的に水揚げしている。

日本にいるマス

日本にいるマス類は川や湖の水温の冷たい水域に生息する10種類ほど。

  1. ヤマメ:渓流に生息する。
  2. アマゴ:ヤマメと類似。オレンジ色の斑点がある。
  3. イワナ:ヤマメよりも上流に生息。
  4. イトウ:マスの中で最大級、体長1.5m以上に成長成長速度が遅い。
  5. エゾイワナ:降海型をアメマス。
  6. オショロコマ:北海道のみに生息。
  7. ヒメマス:北海道の阿寒湖とチミケップ湖が原産。
  8. ニジマス:レインボートラウト。明治時代アメリカより輸入。
  9. カワマス:明治時代に日光湯ノ湖で最初の放流が行われる。
  10. ブラウントラウト:茶色マス。海外より放流目的で持ち込まれた。

サケとマスの生活環境

サケの生活

サケは成長する時間のほとんどをエサの豊富な海で回遊する。

川で卵から孵化し、孵化後は水生昆虫を摂餌しながら川を下る。

河口近くで塩水に体を慣らし8cmほどの稚魚に育つと海へ出て回遊生活を始める。

海で豊富なエサを食べ大きく成長する。

生殖できる体になると生まれた川の河口に戻り、真水に体を慣らす。

生殖時期になると川を遡上し、小石に卵を産みつけ生涯を終わる。

マスの生活

マスは基本的に孵化から産卵まで同じ川の上流域や湖で生活する。

これは陸封型と呼ばれるタイプ。

例外もある。

淡水はエサがあまり豊富でないため、体の大きな個体にエサを奪われ体の小さな個体はエサに恵まれない。

身体の小さな個体はエサを求めて川を下る。

河口域で体を慣らした後に海で回遊生活をおくり、エサを豊富に食べて成長する。

これを降海型と呼ぶ。

海で成長したマスは川で育った成魚よりもはるかに大きく見た目もサケのように見える。

産卵期近くになると自分の生まれた川の河口に戻り淡水に体を慣らす。

産卵期になると川を遡上し、上流を目指す。

川で成熟した体の小さな同種のマスと小石に産卵をする。

サケとマスを簡単に整理するなら海のものをサケ、川のものをマスと考える。

サーモントラウトとは

サーモントラウトは種類ではない

サーモントラウトという種類はいない。

英語でもない、サーモントラウトは日本の商品名。

サーモントラウトはスチールヘッドの養殖

ニジマスの降海型のスチールヘッドを海で養殖したものがサーモントラウト。

ニジマスは淡水魚なので海水で養殖することが出来ない。

海水でも生活できるスチールヘッドを養殖用へと改良した。

サーモントラウトは人気

塩ザケで食べても美味しいが養殖なので寄生虫の心配がなく刺身で食べることが出来る。

脂がのり、身色が綺麗、供給も値段も安定している。

現在寿司屋でサーモントラウトを使用している店も多い。