サケとシャケ どっちが正解

江戸っ子はシャケでい

鮭でもシャケでもどっちでも通じるんだから良いんじゃない。

漢字で書いた鮭を読む時はサケと言い、サケのことは昔からシャケと呼んでいた。

まだ幼い子供の時分、100円をヒャクエンと発音できず、いつもシャクエンと発音して近所の子供に馬鹿にされたことを覚えている。

本人としてはヒャクエンもシャクエンも同じに聞こえ、違いが解らなかった。

サケはシャケと呼ぶ

その時代サケを周囲の大人たち全員がシャケと呼んでいた。

サケよりもシャケの方が発音し易いと思う。

シャケのおにぎりは旨い、握り飯と言えば定番だ。

塩ジャケを焼き、骨を取って大き目の固まりを握り飯の中に大胆に入れる。

鮭フレークは個人的には邪道の部類にはいる。

鮭の味が薄く感じ、歯ごたえもない。

といっても昔は鮭フレークの存在が無かった。

シャケのおにぎりは遠足には無くてはならない弁当のメニューだった。

荒巻ジャケ

年末になると魚屋の前にぶら下がるのは荒巻ジャケだ。

昔は冷蔵冷凍、運搬技術がまだ今ほど発達してなかったのでシャケの刺身は見たことも無く、鮭と言えば塩漬けのシャケだけだった。

お歳暮などで1匹届いたときはとても嬉しかった。

塩ジャケの切り身がいくつも出来、正月はいつでも食べられる。

頭と鰭は細長く切られ、酒、醤油、砂糖、味醂、水、で2~3日の間七輪で煮て昆布巻きを作る。

昭和の時代の年末風景だ。

現在は状況によってサケとシャケ両方を使い分けている。

シャケが方言とうならばそれも良い、生まれ育ちは東京。

何故サケとシャケの両方を使う

先にも言ったがしゃべり易いからシャケと呼ぶ。

荒巻ザケでは言いにくい、新巻ジャケは言いやすい。

塩ザケは言える、けれど塩ジャケの方がピッタリだ。

甘塩ザケはなんとも間抜けな感じがする、やっぱり甘塩ジャケだろう。

略すと甘ザケ、甘酒と発音が同じで区別が出来ない、甘ジャケなら一発で通じる。

酒と鮭を混同しないようにシャケと呼ぶ。

鮭はサケ

漢字で鮭と書かれたものはサケと読む。

鮭缶はサケカンと読みシャケカンと読まない、訛ってる感じになる。

銀鮭はギンザケと読む、ギンジャケとは読まない。

紅鮭もベニザケと読む、ベニジャケも言葉としては普通に使われている。

1匹はサケ、食べ物としたパーツはシャケ

1匹で泳げばサケ

1匹の泳いでいる魚として呼ぶときにサケという呼び方をすることが多い、また食べ物としてみたときにシャケと呼ぶことが多い。

雄の鮭はオスザケでオスジャケとは呼ばない。

雌の鮭も同じくメスザケと呼ぶがメスジャケとは呼ばない。

川を上る鮭を見ればサケの遡上と言い、シャケの遡上とは言わない。

鮭の回遊は、サケの回遊であり、シャケの回遊とは読まない。

鮭の塩焼きは、サケの塩焼きとシャケの塩焼きの両方使う。

鮭のハラスもサケのハラス、シャケのハラスと両方使う。

刺身は

刺身になるとサケもシャケもあまり使わない。

なぜか英語でサーモンだ。

昔は冷凍技術が劣っていたため鮭の刺身は捕れた地元でしか味わえなかった。

今はスエーデンやチリからの冷凍サーモンの輸入品が多く入り、魚屋や回転寿司などではサケの刺身をサーモンと呼んでいる。

兄弟喧嘩

子供の話に戻るが朝ご飯のおかずに塩ジャケの切り身が出てくるといつも兄と半分にして食べた。

ケンカの多かった兄と私だが塩ジャケの切り身ではケンカしたことがない。

中央の背骨から上の背側を取るか、腹側をとるかという事になるのだが兄は決まって背側の身の大きな方を好んだ。

私はパサパサした背側の部分より、やや小さめではあるがしょっぱくて、脂の乗った腹側が好きだった。