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日本にいるタカノハダイは3種類だけ、見分け方

タカノハダイって何?

よく見るタカノハダイ

伊豆半島、三浦半島、房総半島、伊豆七島で潜っているとよく目にする魚。

タカノハダイ
タカノハダイ

形は三角定規の60°角みたいな形。

茶色の斜め線が9本あり規則的に並ぶ。

尾ビレには白い水玉模様。

最大35cmに成長。

大きめの魚、目立つので覚えやすい。

鷹羽鯛

タカノハダイ
タカノハダイ

タカノハダイは漢字では鷹羽鯛と書く。

斜め線が鷹の羽に似る。

この魚は仲間が3種類しかいない、そして3種類とも斜めの線をもつ。

水温の高い夏は餌も豊富でエビ、カニ、ゴカイの仲間、海藻などなんでも食べる雑食性。

味は良いが夏場は内臓の処理と血抜きをしないと臭いが残り不人気、冬は臭みが少なく一部で人気の魚。

水揚げ量が少ないために一般には出まわらない。

地域名は様々

タカノハダイは各地域で呼び名が違う。

ウロコが固く、さばくのが大変なのでムコナカセとか。

内蔵がクサイのでショーベンタレとか。

ミギマキに対抗する意味でヒダリマキとか。

タカッパ、タカ、シカウオ、キコリなど。

タカノハ3兄弟

日本で見られるのはタカノハダイ、ミギマキ、ユウダチタカノハの3種類だけ。

似ている3種類だが特徴がハッキリしているので見分けるのは簡単。

3種類とも同じ特徴なのは

  1. 形は60°角の三角定規型。
  2. 斜めの線が入る。
  3. 水底近くでエサを捜している。
  4. 水底で止まり休んでいるときもある。

一番多く見るのはタカノハダイ、次にミギマキ、あまり見ないのがユウダチタカノハ。

ミギマキとは

タカノハダイミギマキを比べてみる。

斜め線

タカノハダイ
タカノハダイ

外見は似てる。

ミギマキ
ミギマキ

ミギマキの体色は黄色。

黒い斜め線が入る。

その斜め線の並びは不規則。

唇は紅を引いたような赤

タカノハダイ
タカノハダイ 仲間と休む好きな岩がある

タカノハダイは唇にも茶色のラインが入る。

ミギマキ
ミギマキ

ミギマキの唇は紅を引いたように赤い。

オスもメスも唇が赤い。

通常はどの魚の口も赤くない。

ミギマキの尾ビレに水玉はない

タカノハダイ
タカノハダイ

タカノハダイは尾ビレにいくつもの水玉模様がある。

ミギマキ
ミギマキ

ミギマキの尾ビレに水玉模様はない。

尾ビレの下側は黒ラインで上側は黄色。

ユウダチタカノハとは

それでは3種類目のユウダチタカノハはどんな魚か?

黄色くないミギマキ

ユウダチタカノハとミギマキはよく似ている。

魚体の形も、斜め線の数も、黒い色も、形もソックリ。

ユウダチタカノハ
ユウダチタカノハ

ユウダチタカノハの体色は黄色ではなく、アイボリー、薄いクリーム色。

尾ビレの下側は黒く、上側は白い。

黄色くないミギマキがユウダチタカノハと言ってもよさそう。

クチビルは赤くない

ミギマキの口は赤いけれど、ユウダチタカノハの口は赤くない。

ユウダチタカノハの口は周囲と同じ色をしている。

ふつうの魚と同じ。

ユウダチタカノハ
ユウダチタカノハ

目と口の間にラインがない

ユウダチタカノハは目と口の間にはラインがない。

タカノハダイもミギマキも目と口の間にラインがある。

ユウダチタカノハはタカノハダイやミギマキに比べ見かけることは少ない。

水深はやや深い場所にいる。

ミギマキとユウダチタカノハは水温が暖かい地域で多く見る。

簡単なタカノハダイ3種類の見分け方

タカノハダイの特徴

  1. 斜め線が規則的
  2. 斜め線が茶色
  3. 尾ビレが白い水玉模様
  4. 唇が茶色

ミギマキの特徴

  1. 体色が黄色
  2. 口が赤い

ユウダチタカノハの特徴

  1. 黄色くないミギマキ
  2. 唇は体色に近い
  3. 目と口の間にラインがない。

特徴をどれかひとつ覚えていれば見分けられる。