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皆の好きなエビチリ
おせちも飽きる
1月7日といえば正月気分もそろそろ終わり、仕事始めの人も多い。
おせち料理にも飽きて通常の食事も食べたくなる。
焼き鳥、生姜焼き、エビフライ、ピザ、餃子、ラーメンにチャーハン、焼き肉、パスタ、サラダなど様々な料理が目に浮かぶ。
エビのチリソース煮
エビのチリソース煮などもしばらく食べてない。
初めて食べたのは小学生の頃だったように思う。
今でも覚えてる、店の名前は平和島大飯店、昔の店は今はない。

初エビのチリソース煮
見たこともない赤いあんかけの中に油で揚げた海老、白い大皿の上に綺麗に盛られていた。
その香ばしい香り、食べた時のプリッとした食感と甘み、その後何日も頭から離れなかった。
これがエビのチリソース煮初体験、名前も知らなかった料理に偉く驚いた。
シュウマイも餃子も豚まん、チャーハン、ラーメンも旨い、けれどエビのチリソース煮は最高の中華料理だった。
その後も高級品のエビのチリソース煮には特別な時にしか食べられなかった。
今はポピュラー
けれど今はエビのチリソース煮は高級中華料理ではなくなってしまった。
たいていの中華屋さんならメニューにあるし、お惣菜屋さんにもある、ホカ弁のおかずにもなっている。
スマホレシピを見れば自分でも作れる。
エビチリは日本生まれ
最近知ったのだがエビのチリソース煮は中国の料理ではなく日本で生まれた料理であることを。
えっ!
思わずなんでだ?
昔食べたエビのチリソース煮は高級な中華料理だったはずだが・・・
日本生まれの中華料理
実は料理の鉄人で有名な陳健一のお父さん陳建民が日本で作った料理。
日本で中華料理店を始めた陳建民は四川料理の美味しい乾燒蝦仁(カンシャオシャーレン)を作ったがなかなか売れない。
辛すぎる
乾燒蝦仁(カンシャオシャーレン)とは殻付海老を辛い香辛料で炒めた汁けのまったくない料理、パクチをのせたりする。
その当時の人たちには辛すぎる、海老の殻が邪魔、パクチの匂いなどが受け入れられなかった。
「なぜこんなに旨い料理が日本人に人気がないのか?」
陳建民は原因の追究と工夫を重ねた、日本にある食材を使って作らなければ意味がない。
そして日本人が好む料理、エビのチリソース煮を作り出した。
エビのチリソース煮
豆板醤の辛みをまろやかにするためにケチャップとスープ、卵黄を使った。
海老は殻をむいて炒める。(今でも大きめの海老を使うときはプリプリ感を出すために殻をむかずに料理する店もある。)
日本人が慣れていないパクチは使わない。
スープにとろみをつける。
そして出来上がったのがエビのチリソース煮だ。
辛みをおさえたエビのチリソース煮は日本の大衆に受け入れられ、今では家庭でも食材を揃えることができ、簡単に作れる中華料理のひとつとなった。
そして各料理処でアレンジされ、現在の中華料理のエビのチリソース煮が出来上がった。
同じエビチリでもやはり高級中華料理屋のエビチリはひと味違う。