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関東大震災、地震と土石流で電車が海へ転落し津波が襲う

1923年関東大震災

昼11時58分32秒に起きた大地震

1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒、関東大震災がおきた。

昼時の大地震が多くの建物を損壊し大火事を巻き起こした。

その結果多くの犠牲者を出した。

当時190万人が被災、10万5千人余が命を落とした。

今から94年前。

後年、9月1日震災記念日になった。

建物崩壊と火災

多くの人が建物の崩壊による圧死。

また昼食時の準備の時間であることで火を使っていたため、多くの火災が発生。

甚大な被害となった。

このとき津波も発生し神奈川県や千葉県房総半島の太平洋沿岸部で被害発生。

関東大震災は東京だけで起こった訳ではない。

建物の崩壊や圧死、火事による甚大な被害は知られているが津波による被害はあまり知られていない。

神奈川県小田原市根府川で電車が海へ転落

土石流(山津波)で電車が海へ転落

それは神奈川県江之浦海岸の直ぐ近く、根府川駅周辺で起こった。

東京発の東海道本線が根府川駅に差し掛かった時に関東大震災に遭遇。

山津波が起こった。

今で言う土石流、山崩れ。

土石流は駅ごと車両を飲み込み45m下の海へと流れた。

海岸線の陸上に残ったのは後部2両だけ、その他すべてが海中に沈没。

この時の乗員、乗客のうち112名が亡くなった。

またこの後、別の土石流が発生。

周辺の民家を巻き込み大きな被害をだした。

海からは津波

そして海からは津波も襲った。

関東大震災での津波と土石流の話はあまり知られていない。

沿岸近くに住んでいた住民は山からは土石流、海からは津波に挟まれて悲惨な状態。

この時の被害詳細を知る人は少ない。

一部は鉄道博物館に展示

電車自体は被災から10~13年後に引き上げられ鉄屑ととして再利用。

機関車のナンバープレートとバキュームホースは鉄道博物館に展示されている。

今でも根府川の沖には電車のレールと駅のネームプレートが沈んでいる。

関東大震災では建物崩壊に巻き込まれた人や火災により亡くなられた人が圧倒的に多い。

関東大震災の被災者の一部には、このように土石流や津波で亡くなった人もいる。

震災記念日はそんな多くの御魂を追悼する日。