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伊豆大島のダイビング
ラクダの根は水底ぶん流れ
風予報は12m
予報は南西の風12m。
やや波が大きく、ラクダは無理かも?
そんな予報にがっかり。
波がない
けれど意外や意外、予想よりも波が無い。
雲は台風の様に頭の上を通りすぎていく。
南西の風というより、真南から吹いている。
そのおかげで北部のここら辺は風影になり岸近くは波がない。
沖は白波がたち、うさぎが何匹も跳ぶ。
ボート出船
器材を積み込み岡田港を出発したボートはラクダの根を目指す。
行けるだけいってダメなら引き返す。
風早の灯台を越え、碁石浜、クジラのような形の乳ヶ崎を回ればラクダの根。
水面良好
やはり水面は波がない。
強い流れの時は水底の岩盤に当たった流れが水面へ持ち上がり大きなウエーブを作る。
強い風の影響もありボートは南から北へと流される。
たぶん流れはあるが緩い流れのよう。
根と砂地の境目で飛び込むことにした。
ダイビングスタート
いっせいにエントリー
タンクを背負い、レギュレターをくわえいっせいに飛び込む。
水面の水温22℃、透明度は8m。
水底は見えない
垂直潜降
着水後、すぐにBCDの空気を抜き、水底へ向け垂直潜降。
できるだけ流されずに水底へ着底するため。
10mも潜ると水底が見えてきた。
水底が動いている。
流されている
これ以上流されないように水底まで泳ぎ岩を掴む。
深度16m、透明度12m。
だいぶ岩盤の中央へ流された。
全員の無事を確認すると流れを交わしながら南へ向かう。
魚はいるが多く集まっている場所はここではない。
岩盤と砂地の境、流れが速く複雑に変化する場所に集まる。
水底を歩腹前進
潮に逆らう時はBCDに空気を入れず、岩を掴みながら進むのが一番楽。
この時ダイビンググローブは欠かせない。
手を保護しないと指はボロボロに切れ、ヒドラなどに刺されてしまう。
30mほど進むが岩盤は途切れず続く。
おかしい?
深度計を見ると18m。
やや沖へ流されている。
90°左へ方向を変えると直ぐに視界は開けた。
岩盤の端
水温18℃、寒い。
透明度は25m。
流れに逆らって岩盤の上から砂地へ降りる。
ちょっとした窪みに入る。
小さなワインド、ここだけ流れが少ない。
右側も、左側も、頭の上も流れはかなりきつい
トカラの流れを思い出す。
左沖にはラクダの根の一部が見える。
魚群
右側の流れには見事な数の大メジナの群れ。
200匹はいる。
3本縞のイサキの群れは上部から降ってくる、滝のように続く。
青に背が黄色のタカベの群れが目の前を通過。

近い!
手をだせば届きそう。
塩焼きにすると脂ののった美味しい魚。
良い大きさのカンパチが4匹、さらにヒラマサが通過。
まったく動く必要がない
魚の方からやってくる。
大きなクエも足元に現れる。
イサキの群れは過ぎ去ったかと思うとまた戻ってくる。
強い流れなんか無いようにトビエイが泳ぎ去る。
なんという魚の量。
人間が網で捕らなければ魚は減らない。
楽しい時間は直ぐ
30分の時間はあっという間に過ぎ、浮上の時間。
浮上サインと共にドリフト用のフロートを上げる。
ラインを30m繋げてある。
かなりの速さでラインが出て行く。
水底より水面の方が流れが速い。
浮上
ラインを巻きながらゆっくり浮上。
視界が悪くなる。
水温が温くなる。
安全停止の深度5mは水温24℃。
暖かくてホッとした。