マダコにも男女の違いがある
みなさんが何気なく刺身やおでんで食べてるタコにも雄雌があります。
オスとメスの見分け方はのポイントは2つ。
吸盤が違う
1つの違いは吸盤の違いです。
8本の足につていいる吸盤の状態が違います。
オスとメス2種類の腕を並べて比べるとよく解ります。
腕の吸盤の大きさが均一で綺麗に並んでいるならメスです。
それに比べオスの吸盤の並びや大きさは様々、メスの吸盤よりやや大きめ、歯並びが悪い人のような感じです。
茹でたタコでも解かるので今度、スーパーマーケットやデパートの魚屋さんを覗いたら吸盤を見て下さい。

このタコは吸盤は小型、並び方も綺麗なのでメスですね。
オスのタコの吸盤が大きく不揃いなのは他のオスダコとの争いが多く吸盤が大きく育ちます。
吸盤の並びが綺麗ならメス、乱れてたらオス。
オスだけが持つ交尾する腕
もう一つの違いはオスだけにある交尾する手を見つけることです。
タコの交尾する腕を交接腕と呼びます。
8本腕の内の1本だけが交接腕になっています。

右側の前から3本目の腕が交接腕です。
この交接腕の先端だけは吸盤がありません。
精莢という精子の入った袋をメスの卵管に挿入するための腕です。
他の7本の腕は先端まで吸盤がついてます。
またメスは右第3腕も先端まで吸盤がついてます。
短命なマダコの必死な産卵と子育て
マダコの寿命は短く通常1年、長くても2年の短命です。
産卵期は初夏~9月。
メスは岩の隙間や穴の中で受精した卵を産卵します。
約20,000個の房状のタマゴを天井の岩肌に産みつけます。
藤の花に似ているので海藤花(かいとうげ)と呼ばれています。
メスは産卵すると1月弱、タマゴの面倒をみます。
食事は一切とらず、タマゴの表面の汚れを腕で撫でて取ったり、新鮮な水を送ったり
タマゴが孵化すると体力を使い果たして最後の時を迎えます。