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毒があるキタマクラは食べられる?
ダイビングでよく見かけるキタマクラ
キタマクラは小型のフグ
関東付近でダイビングをしていて見かける小魚。
キタマクラという大きさ6~15cmの小型のフグ。
堤防などで釣りをしていると釣れることがよくある。
![キタマクラ オス](https://trevally.jp/wp-content/uploads/5138797949adc08d419d29b9dd927cd0.jpg)
一見、カワハギにも似ているので誤って食べたら大変。
毒を持っているので要注意。
キタマクラの毒は
キタマクラの毒はテトロドトキシン。
フグ特有の毒。
このテトロドトキシンを食すると唇、舌の先、指の痺れ、次に手足の痺れ、嘔吐、頭痛、知覚障害、運動障害、言語障害、呼吸困難、血圧低下などの症状があり、ひどい時には呼吸停止によって死に至る。
キタマクラの肉は無毒
キタマクラの皮は強毒。
腸と肝は弱毒。
肉と卵巣は無毒で食用可能。
フグとしてはそんなに毒が強い方ではない。
フグの毒は状況によって強さが変わる
フグの毒は地域性、産卵期、食性などによっても強さが変わる。
皮を剥ぎ、内臓を破棄、3枚におろし、筋肉だけを良く洗って刺身にすれば食用可能。
勧めている訳ではない。
食べるときは自己責任。
人に食べさせる場合はフグ調理師の免許が必要。
キタマクラを食べる行為は緊急時の非常食と考える。
![キタマクラ](https://trevally.jp/wp-content/uploads/161de1b65b21b26c3a561d225504187c.jpg)
実は食べようとしたことが
子供のころ。
釣ったキタマクラをカワハギの仲間だと思った。
焼いて皿の上に乗せた。
箸を持って身をほぐす。
口に入れず、フグかもしれないと思いなおし破棄した。
食べなかったから今がある。
ダイビングで見るキタマクラ
ゆっくりスローな動き
水中で見るキタマクラは機敏には動けない。
小さなヒレをめいっぱい動かしゆっくり動く。
抵抗の大きい太った体では早くは進めない。
食べられそうなものがあると止まる。
口に入れたり吐いたりして柔らかくほぐしてから食べる。
エサとり名人としても知られる。
フグなので歯はするどい
歯は鋭く釣り糸も簡単に切ってしまう。
静かに止まって魚達を見ていると、たまに手や頬を齧じられる。
小さな口でも噛まれれば痛い。
いつもは側に寄ってきても噛むことは無い。
腹が特別減っていたのか?
良い臭いがしたのか?
一年中見られるキタマクラ
キタマクラは四季を通していつでも見られる。
メスは成熟しても6cmほどの大きさ。
![キタマクラ 雌](https://trevally.jp/wp-content/uploads/e751f04de064fccd70f72a44108363a4.jpg)
上記の写真は水温が低い冬、岩上で寝ているシーン。
キタマクラの産卵期
産卵期は水温の上がる6月~8月。
雄は12cm~15cmの大きさになる。
腹側が縁や青ラメ色の婚姻色に変わる。
![キタマクラ 雄 婚姻色](https://trevally.jp/wp-content/uploads/de81b1781994bd6a81497129d336ba1e.jpg)
婚姻色を出しているオスはテリトリー(縄張り)を持ち闘争心旺盛。
テリトリー内に侵入する他のオスとケンカをする。
メスには体を上下に広げ体を大きく見せ、緑や青ラメ色をアピールする。
産卵の準備ができているメスを見つけるとアピール。
お腹をつついて産卵を促す。
メスが岩に産卵すると同時に放精をする。
キタマクラには粘液毒
話はかわるがハコフグと同じでキタマクラには粘液毒がある。
キタマクラと他の魚を一緒に水槽に入れる。
キタマクラが弱ると他の魚も死んでしまう。