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スノーケルの先端には何もつけるな
スノーケルの先端には何も着いていない方が良いと言われます。
その訳は何故でしょう。
昔の話をしましょう。
ピンポン玉スノーケル
50年ほど前、先端にピンポン玉の付いたスノーケルが販売されたことがありました。
水が入り難いように筒の先端に着け、ピンポン玉で水の侵水を塞ぐという機構です。
しかし実際は水は漏れて入ってくるし、思い切り吸えばピンポン玉が吸い寄せられ息が吸えない。
私も持ってましたがバツゲームのようなピンポン玉スノーケルでした。
その夏、何件も事故が有りピンポン玉スノーケルは販売中止になりました。
先端弁スノーケル
その後、何年もあとに先端に吸気弁が着いたスノーケルも販売されました。
このスノーケルは先端だけでなく下側にも排気弁が着いたものでした。
空気も入った水も下側の弁からしか出ない構造です。
実際に使用すると先端にある吸気弁が口径の広さを邪魔して吸気の抵抗が大きくなり、さらに吐気にも抵抗があり、息苦しいスノーケルでした。
この2種類のスノーケルの影響でスノーケルの先端には何も着いてない方が良いと言われるようになりました。
現代のスノーケル
現代は屋根
現在販売されているスノーケルには先端に屋根のようなものが着いたスノーケルがあります。
屋根の様なものは波しぶきが入り難い工夫がされています。
まったく水が入らない訳ではありませんが良い感じです。
スノーケルの口径を邪魔するような形状ではないので呼吸抵抗もありません。
排水弁
現在のスノーケルには下部に排水弁が着いたものが多く販売されています。
昔に比べて排水弁も大きく柔らかくなり排水効果が高まりました。
下部に排水弁があるスノーケルはスノーケルクリア(息を強く吐き、水を出す方法)が楽に出来ます。
特に水が溜まりやすい口元の下に排水弁があると排水効果が高いです。
ジャバラホース
マウスピースが咥え易いようにジャバラホースが着いているスノーケルがあります。
昔はジャバラホースが柔らかすぎて咥え難いものや、ジャバラホースの内側に砂や水が溜まるものがありました。
現在の良質なスノーケルはジャバラホースの内側がフラットな壁になっていて砂や水が溜まりません。
小型のマウスピース
スノーケルの中には女性が使い易いように小型のマウスピースになっているものもあります。
最初は練習
まずは家で
いきなり海へ行って使う前にお風呂で練習してみてください。
マスクにスノーケルをセットし湯に顔を着け呼吸をしてみてください。
落ち着けば楽に呼吸が出来ますよ。
スノーケルクリア
息を吸ってからスノーケルを口から外し、再度スノーケルを咥えます。
このときスノーケルの中には水が沢山入ってます。
次に力強く一瞬で息を吐いてください。
スノーケルの水は先端と排気弁から出て行きます。
その後は水が残ってるかもしれないので用心深くゆっくり息を吸ってください。