スクーバダイバーによる潜水漁 静岡県伊豆稲取でテングサ漁 381

スクーバダイバーによる潜水漁

ダイバーによる試しのテングサ漁

静岡県伊豆の稲取で伝統の海女の素潜り漁から空気タンクを使ったダイバーへの切り替えへのためのテングサ漁の試みが始まった。

昨年、最後の海女(79才)さんが亡くなり、稲取でテングサを水揚げする人がいなくなったためだ。

息を止めて潜る、素潜り漁は労働が過酷で現代の若い世代の人にとっては労働と賃金が結びつかず後継者ができない。

テングサは流れのある深度20mより浅い岩盤に付着する長さ20cmほどの赤い海藻でトコロテンや寒天の材料となる。

潜水漁とは

潜水漁は、海女や海士によって素潜りで行うか、水中滞在時間が長い漁は船の上から空気をホースで潜水夫に送る送気潜水で漁を行う。

素潜り漁は準備器材が身軽なので浜からでも船からでも一人でも漁ができる。

送気潜水は船、コンプレッサー、送気ホース、コンプレッサーと送気ホースを操作する人間、レギュレターなどが必要で送気ホースの長さの範囲が移動距離、深度と時間により潜水方法が悪いと潜水病を発症する。

流れやうねりの強い場所では送気ホースの抵抗が大きく不向き

一般に空気タンクを背負って潜る潜水漁は各県の漁業規制などで禁止されている。

海女とは

海女は女性による素潜り漁師

海女が漁獲するものは地域によって漁期と時間が決められている。

対象物はアワビ、サザエ、トコブシ、ウニ、イセエビ、ナマコ、テングサ、トサカノリ、ワカメ、アラメなどである。

海女による素潜り漁は、マスクと磯金(あわびおこし)だけで息を止めて潜れる範囲で漁をする。

保温性のない潜水

昔は地域によって、ふんどし(サイジ)だけつける、白い腰巻きだけつける、磯着として白い半纏と短パンをつけるなど保温性が無いものを身に纏って潜っていた。

当然寒いので長く水に浸かってはいられない、なので漁の時間も制約され水揚げもその分少ない。

ウエットスーツの着用は保温性が増し、長く水中にいられるようになり水揚げも多くなる。

ゆえに乱獲しないように昔はウエットスーツの着用をほとんどの地域で禁止していた。

フィン(足ヒレ)の着用も禁止だった。

年月が過ぎ、地域によってウエットスーツやフィンの使用が許可されるようになった。

最初は豊漁だった水揚げも、着水時間が長くなれば減ってくる。

海女も体を慣らす

海女は漁期の初期に5m前後の地帯を大きく広く捜していく、潜水の長さは1分以上。

漁期の中期5mの獲物がが居なくなると10m前後の深度地帯へ移動する。

そして後期にはさらに深くなる。

海女の体も最初は浅めの深度5mに潜ることで体が馴染み、徐々に長く深く潜れるようになっていく。

なぜ空気タンクを使用した潜水漁が禁止なのか

スクーバダイビングで漁をしない訳

なぜタンクを背負って漁をしないのか?

  • 昔から伝わる伝統漁法を守る。
  • 長く深く潜れることで資源を取りすぎてしまう、乱獲を防ぐ
  • 漁業規制で禁止されている。
  • 潜水病にならないため
  • スクーバダイビングを覚える面倒
  • レギュレターセット、空気タンク、エアーチャージシステムの準備が必要
  • スクーバダイビングへの恐怖

などがある。

実際にスクーバダイビングで漁をすると

その海域にいる対象物をほとんど捕り尽くしてしまう可能性があり、資源を守るために注意が必要だ。

深度と時間、回数により潜水病を発症する。

10mより浅い潜水なら何回でも潜水可能である。

1本のタンクの空気で潜れる時間は技能と作業によって違うが10mで70分、20mで40分ぐらい。(潜水病は考慮にいれてない)

今回、伊豆の稲取で行った試みは海藻のテングサ漁なので全てを捕り尽くさない限り、また漁期を決めていれば資源が枯渇することはない。

プロのスクーバダイバーによる捕りすぎないアワビ、サザエ、トコブシ漁も可能になれば更に効率よく便利になり、素晴らしい。




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