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子供を産む魚、メバルは3種類に分けられた

ホバーリング(中層停止)が得意なメバル

名前はメバル

江之浦カサゴは1年中見られる魚。

似た形をして1年中見られる魚が他にいる。

名前はメバル。

名前としてはカサゴより有名。

カサゴは町の魚屋の店頭にはあまり並ばない。

けれどメバルは店頭に並ぶことがある。

水揚量の多い時に出まわる。

メバルの煮つけ、唐揚げ、刺身など、どれも美味。

料理屋のメニューにも載る。

目の大きなメバル

メバルは目が大きい。

目が大きく張っていることからこの名前がある。

漢字で書けば眼張。

出目金ほどではないが目が張り出している。

この大きな目で暗い夜でもエサを見つけて捕食する。

3種類に名前を分けられたメバル

10年ほど前にメバルは突然3種類に分けられた。

アカメバル、クロメバル、シロメバルの3種類。

3種類とも背中側は黒く、お腹側がやや赤い(またはやや黄金色)、やや黒い、やや白い、というような感じ。

水中での魚の色は時により変化するので判別しづらい。

他には胸鰭の柔らかい骨の数が違う、順番に15本、16本、17本

江之浦にいるメバルは焦げ茶色。

クロメバルだと思うが陸上に上げてみないと色の変化や胸ビレの柔骨の数は解らない。

メバル
ホバーリング メバル

メバル3種類の総称はメバル

魚河岸や魚屋ではこの3種類は分けずに昔通りメバルと呼ばれている。

ダイビングでも同じようにメバルという一つの名前でしばらくは通そうと思う。

メバルの仲間にはトゴットメバルウスメバル(オキメバル)がいる。

トゴットメバルは黒い大きな丸い斑点が4~5つある。

赤みをおびたウスメバルは深度100mほどに生息、黒い大きな斑点は不定形。

子供を出産する魚メバル

カサゴとメバルの違い

カサゴとメバルの違いは解り易い。

カサゴは水底の岩の上に着底している。

メバルは水底から30cm~1m上の中層に斜め上を向いて動かずにホバーリングしていることが多い。

メバル
中層でホバーリングしているメバル

上記の写真のようなポーズで動かずに中層停止。

この状態で上を通る魚を狙う。

カサゴはメバルのようにホバーリングしない。

メバルのエサ

アミが大好きで好んで食べる。

小魚、エビ類、イソメ類などが主食。

東北に棲むメバルはヒレに弱毒を持つ。

メバル
休憩中のメバル

水底で休んでいるときもある。

子供を産む魚、メバルは出産する

大きさは25cmほど。

11月頃交尾をする。

受精後メスの体内で卵は育ち、体内で孵化(卵胎生)する。

およそ1か月後に子供を産む。

5mmほどの稚魚を数千~1万匹出産。