一年中見られるカサゴ
白身で旨い魚
江之浦で一年中よく見られる魚の代表のひとつ、それはカサゴだ。
関西ではガシラと呼ばれる。
刺身にしても、煮つけにしても、唐揚げにしてもうまい魚だ。
身は白身でたんぱくでクセがなく色々な料理に利用できる。

棲むのは岩場
生息場所はゴロタ石や岩場で影に隠れる場所があるところ
ゆえに広い砂地にはいない。
通常は泳ぎ回らず着底している。
石の下や隙間にから上をとおる小魚を襲う。
水底に這うカニやエビ、イソメ類もエサとして狙う。
動くものは口に入れたがる貪欲な魚だ。
怪獣のモデル
顔は大きく棘がいくつもありゴジラを思わせる。
ちなみにウルトラQにでてくるガラモンという怪獣はこのカサゴの顔をもとにデザインされた。

からだ全体の3分の1は頭
体は強い皮に覆われ、鱗は細かい。
色は薄いベージュの下地に茶褐色色のランダムな不定形の斑紋がある。
似た魚にウッカリカサゴという魚がいるが斑紋が黒淵でハッキリしている。
江之浦で見るのはほとんどカサゴだ。
毒はない
背ビレの棘は鋭いが毒はない。
けれど刺されば粘液と雑菌が傷口に入るので化膿し易い。

深度が浅い場所に棲むカサゴは黒っぽい色だが深海に生息するカサゴは綺麗な赤い色になる。
深海での赤は保護色で他の魚に発見され難い。
深度1m~深海200mぐらいまで幅広く生息する。
30cmほどの大きさになる。
子供を産むカサゴ
魚には珍しくカサゴは卵ではなく子供産む。
10月から11月頃カサゴは交尾をする。
雌は精子を体の中に入れるとメスの体が成熟する数か月後に受精をし、1万~3万匹の大きさ3mmほどの仔魚を産む。
カサゴは卵胎生、体の中で卵の受精を行い、体内で孵化させる。
人間のようにヘソの尾で育てるのでなく、受精した卵を体内で外敵から保護しているだけ、これを卵胎生という。
カサゴを見つけるのは水底の岩場まわり

遠くから見ると保護色で見つけにくい。
あまり泳ぎ回らず恐怖を与えないように静かに捜す。
補助光のライトがあると見つけやすい。