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水底全体を覆う黄色い穴の空いた謎の海藻

アオウミウシが見つからない

田子の海

2023年5月ゴールデンウイーク。

西伊豆の田子の外海に潜る。

外海は透明度良く水温は18℃。

田子の内海

翌日は同じ田子尊之島の内海を潜る。

昨年はアオウミウシが集団繁殖のため何百匹も集まっていた。

その他に特徴のある変ったエビも多く見られるポイント。

のはずが・・・

見つからないアオウミウシ

捜しても捜してもアオウミウシが見つからない。

なぜだろう?

あんなにいたアオウミウシ。

今年もここに集まると思っていた。

けれど姿が見えない。

ウミウシだけでなく魚の姿も少ない。

黄色い穴空きの海藻

水底を覆うフワフワ

見えるのは黄色い景色。

フワフワとした水底。

昨年には見なかった色、そして景色。

これはなんだ?

黄色穴空きの海藻

黄穴藻

海底を全体的に覆うもの。

黄色で体全体に穴が空いている。

やや半透明。

カゴメノリのような海藻に見える。

もし海藻だとすれば過去に見たことがない。

海藻の名前も解らない。

新種の海藻?

記憶にはない

図鑑を調べてもない。

ネットで検索するが該当するものはない。

新種の海藻なのか?

黄色穴空きの海藻の下で生活

黄色い穴空きの海藻を持ちあげてみる。

水底に隠れていた小魚が一瞬だけ姿を見せ、隣の海藻の下に隠れる。

生物がいないのではなく、黄色い海藻が彼らを隠している。

海藻で覆われたテーブルサンゴは光合成が出来なくて石灰化していた。

黄色穴空きの海藻の感触

海藻の手触りはヌメヌメした感じ。

肉厚もそこそこ。

食べてもいけるかも?

もしかして密入国植物

ひとつの仮説

この物体が海藻で今まで見たことないとすれば?

頭の中にひとつの想像が生まれる。

それは輸送船のバラスト水などで海外の生物が日本で繁殖。

バラスト水とワカメ

日本のワカメの胞子が輸送船のバラスト水に混ざりニュージーランドに運ばれた。

ニュージーランドでバラスト水を放出。

日本の海に似た水温で数か月後にワカメが大繁殖。

イセエビ籠の網目部分にワカメが繁殖、水流を止め酸欠になる。

イセエビが死ぬ被害が生じた。

ワカメは海外ではあまり食べない。

食べ過ぎると消化できず下痢を起こす。

耐性が出来ているのは昔からワカメを常食していた日本人と韓国人ぐらい。

もしかしたら帰化植物?

黄穴藻

ワカメと同じように黄色い穴空き海藻が海外から運ばれて繁殖した。

これから問題が生じるかも?

黄色い穴空き海藻の名前は何なのか?