なぜ深い深度へ潜れない、減圧症?

深い深度へ潜れない理由

観光船沈没事故深度120m

北海道知床での観光船沈没事故

深度120mに沈む船体。

熟練のダイバーにも潜れない深度。

飽和潜水により船内に侵入。

乗客、STAFFの影は無かった。

通常潜れない深度120mへ潜れる飽和潜水と何だろう。

ここで出てきたのは2つのキーワード。

1つは潜れない深度。

もう1つは飽和潜水。

深い深度の問題

深い深度へ潜る問題は

  • 減圧症の危険。
  • タンクの空気が早く無くなる。
  • 窒素酔いで酩酊。
  • 水温が低い、寒い。
  • 呼吸抵抗が大きい。
  • 暗い海
  • 深度120mへはすぐには行けない。

以上6つ。

減圧症とは潜水病のひとつ。

水圧が影響する症状。

潜水すれば減圧症の危険

呼吸している空気が体内に溶け込む

空気は21%酸素と79%窒素が含まれる。

水圧によって呼吸している空気が体内に溶け込む。

深ければ深いほど水圧が高く、短時間多量に溶け込む。

酸素は消費するが窒素はそのまま残る。

深度が浅ければ溶け込む窒素の量も問題ない。

溶け込む時間も少なければ問題にはならない。

溶け込んだ窒素は水面へ浮上後、呼吸によって徐々に排出される。

溶け込んだ窒素が問題なのは

問題が生じるのは状況は2つ。

● 一つは浮上速度が速すぎる場合。

一般には浮上速度は1分間18m以下。

速すぎれば浮上後に余分な窒素が体内で泡となって出現。

● もう一つは深度が深すぎたり、潜水時間が長すぎた場合。

一般にリクレーショナルダイバーは不要限界を越えないダイビングをする。

深度が深すぎまたは、潜水時間が長すぎた場合、体内に溶け込んだ窒素が多すぎるため浮上後に溶け込んだ窒素が体内で気泡になる。

減圧症

太い動脈内に生じた気泡は末端の細胞へ運ばれる。

気泡は血管を詰まらせ酸素と栄養を遮断する。

酸素と栄養を遮断された末端の細胞はやがて死滅する。

窒素の気泡が生じる場所によって様々な減圧症の症状がでる。

軽いものでは皮膚のかゆみ、大理石斑(赤黒い斑点)、疲労、関節部の痛み。

神経に気泡が生じれば神経系の症状がでる、半身側だけの麻痺、言語障害、失禁、呼吸困難、失神、死亡など。。

減圧症の英語はベンズ。

減圧症を予防する

浮上時に気泡を生じさせない。

減圧症を予防するにはゆっくりな速度で浮上する。

ダイブコンピューター
ダイブコンピューター 深度18mリミットタイム48分

深度が深すぎるダイビングを避け、長すぎる潜水をしない。

そのためには潜水表(ダイブテーブル)を使用して無理のない計画内で潜水をする。

またダイブコンピューターを個人で最低1台を所持し、時間に余裕を持って潜水を終了する。

ダイブコンピューター
ダイブコンピューター 深度30mリミットタイム15分

緊急減圧

万が一潜水時間が長すぎ、減圧不要限界を超えた場合は浮上を開始して、所定の浅い深度で休息してから水面へ浮上する。

浅い深度で休息の呼吸をすることで気泡化する余分な窒素を排出する。

これを緊急減圧、略して減圧という。

減圧不要限界を越えた時間が長ければ減圧時間も長くなる。

当然、タンクの空気が無くなる可能性が大きい、さらなるエアータンクの準備がなければ浮上して減圧症になる。

また溶け込んだ窒素が多ければ、減圧する深度も12m、9m、6m、3mと段階式に長い時間の減圧になり複雑な手順を踏む。

減圧手順を失敗すれば減圧症になりやすく、レジャーダイバーはするべきではない。

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