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ケラマブルー側に寄れるウミガメ
ケラマのベッコウガメ
ウミガメの棲む座間味島の阿真ビーチ
座間味島の阿真ビーチ沖にはウミガメが棲んでいる。
島民もやさしくカメに接っする。
現在ウミガメを捕る人はいない。
浅い場所に何匹もいるウミガメ
阿真ビーチには保護しているウミガメが何匹もいる。
潜水前の説明でガイドから注意があった。
「かなりウミガメに近寄れる。
触れるほど近くに寄っても大丈夫。
けれど絶対にウミガメには触らないで。
触るのはナシ。」
その説明通りウミガメはあまり逃げない。
ウミガメであるタイマイのエサ
タイマイの大好きな食べ物はサンゴ礁にあるカイメン。
人間が食べてもジャリジャリするだけで味も何もない。
主食をカイメンとするタイマイの体にはカイメンの毒が貯まる。
タイマイの肉を食すと中毒を起こす。
タイマイはカイメンだけ食べるのではなく雑食性。
魚や海藻、カニやエビの甲殻類、イカや貝の軟体動物、クラゲやウニなどなんでも食べる。
タイマイのクチバシ
タイマイの口は他のアオウミガメやアカウミガメと少し違っている。
タカのように上側のクチバシが尖がっている。
![タイマイ](http://trevally.jp/wp-content/uploads/2021/11/153e98bc4d964ed5414422f69ed0598a.jpg)
英語の名前は Hawksbill (タカのクチバシ)。
この尖るクチバシでサンゴについたエサをはさみ取る。
![アオウミガメ](http://trevally.jp/wp-content/uploads/2021/11/1d0d1686204dcc2f218afe97ec8c8bb3.jpg)
タイマイの体は小柄
一番大きくなるウミガメはオサガメ。
タイマイは小柄でアオウミガメやアカウミガメほど大きくならない。
大きな特徴はタイマイの甲羅にある。
甲羅の外縁後半がギザギザしている。
タイマイはベッコウ工芸の材料
ベッコウ細工
ベッコウガメとも呼ばれるタイマイ。
ベッコウ工芸として髪を飾る簪(カンザシ)や眼鏡のフレームやペンダントなどのアクセサリーに利用される。
大金が稼げることからこのウミガメだけタイマイと呼ばれるようになった。
パラオ共和国でも酋長の妻は家宝のベッコウ細工を持っていた。
ベッコウの加工の仕方
タイマイの背中とお腹の甲羅を剥がして使う。
作品の形により、甲羅の生地の色と模様を選び、糸鋸で切り取る。
希望の厚さになるよう枚数を重ね、それぞれ張り合わせやすいように平らに削る。
水と熱を加えて万力で圧縮圧着。
接着剤は使用しない。
立体的になったら理想の形に削る。
最後に磨き上げると完成。
タイマイの甲羅はニカワ質で熱を加えると変形加工しやすい。
水分と熱で粘着性が出て貼り付けることができる。
売買禁止のタイマイ
貴重品とされるベッコウ。
高価で取引される。
ワシントン条約でベッコウの輸出入が禁止されている。
ワシントン条約で輸出入を禁止しているのはタイマイだけでなくウミガメ全7種類。
個体登録していないサンプルは国内での売買も禁止されている。
3)サザナミヤッコとタテジマキンチャクダイはこちら ⇒ クリック