喉仏は女性にないのか?

きたきた物語

最近読んだ本の中に宮部みゆき氏の「きたきた物語」がある。

皆に人気の朱房の親分がフグ中毒でこの世を去った後、非力な子分だった北一が事件を解決する物語。

多くの作者は何故このように次から次と新しい話を書くことが出来るのか不思議でたまらない。

そんな話の中で頭に引っ掛かる行があった。

喉仏があるので男

主人公の北一が床下にあった白骨を拾い集める時の言葉。

喉仏の骨が見つかったので、床下の仏さんが男だということはわかった。

成人男性の喉にはコブのような出っ張りがあり喉仏と呼ぶ。

そして女性にはこの喉仏の出っ張りはない。

これは周知の事実。

ならこの「きたきた物語」の話は何の問題も無い。

昔は女性に喉仏はないと思っていた。

けれど確か記憶の片隅に・・・

喉仏は女性にもある

母親の火葬

そう、あれは10年程前のこと。

亡くなった母親の火葬に立ち会ったとき。

火葬した遺骨の中から一つの骨を拾って係の人が説明してくれた。

「これが喉仏でございます。

仏さまが座っているような形なので喉仏と呼ばれます。

喉仏は男性だけでなく女性にもあります。」

女に喉仏がないのは

その時、母親の言葉を思い出した。

「男に喉仏があって女に喉仏がないのは、女は食いしん坊なので喉仏を食べてしまったからだ。

昔おじいちゃんが言ってたんだ。」

遺骨の喉仏を見ながら「おふくろさん良かったね。食べないで残ってたよ。」

とつぶやいていた。

母親もきっと笑っていただろう。

喉仏は女性にもある軟骨

はてさて喉仏は女性にもあるのか?

答えは女性にも喉仏はある。

一般に喉仏は気管を覆う軟骨の一部を言う。

正式名は喉頭隆起(こうとうりゅうき)。

男女関係なく喉仏軟骨は存在する。

男子は第2成長期に喉仏軟骨が大きく成長しコブのように出っ張り、声変わりして太い声になる。

女性も成長はするが男子ほどではなく、また平たい。

女性でも喉仏らしきコブが見える人がいるが病気でもなんでもない。

喉仏は2つある

喉仏軟骨は火葬でなくなる

男性にも女性にもあるこの喉仏軟骨は死後、時間が長く過ぎれば軟骨ゆえ形がなくなる。

また火葬すると全て燃えて消失してしまう。

つまり全て灰になる。

日本の火葬では喉仏軟骨は残らない。

火葬の後で見つかる喉仏は何?

では火葬の後で見つかることがある喉仏は何のなのか?

火葬後に喉仏が残るにはいくつかの条件が必要。

骨が丈夫でなくては火葬に耐えられず灰になって崩れてしまう。

生前の栄養が悪かったり、薬漬けになっていたり、骨がもろいと後には残らない。

また火葬の火の勢い、火葬温度、火葬時間によっても骨の残り方は違う。

条件がそろった時に喉仏が残る。

火葬後の喉仏は首の骨

喉仏軟骨と火葬後に見つかる喉仏は別の骨。

喉仏軟骨は気道上部前面を覆う軟骨。

火葬後の喉仏は首の骨、上から2番目、第二頸椎のこと。

骨の形が仏さまが座禅をしている姿に似てることろから喉仏と呼ばれる。

まとめ、喉仏は2つ

コブの喉仏

喉仏は男でも女でも存在し、気管上部前面を覆う軟骨。

成人男性になるとコブ状に出っ張る。

火葬すると燃えて灰になる。

喉仏は2つある

コブの喉仏と火葬後に見つかる喉仏は別の骨。

喉仏は首の骨、第二頸椎のこと。

男女共に存在し、仏さまに形が似ている。

骨と火葬の状態が良い時に見つかる。