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潮溜まりの魚達2020年 前半

大潮は磯遊び

大潮の最干潮

三浦半島のここは今日午前10:47に最干潮

満月の大潮、潮位はプラス3cm。

1時間半前から潮溜まりを歩いている。

先ほどまで海だった場所が干上がり陸地の面積が大きくなった。

海へ帰らなかった魚達は潮溜まりに閉じ込められる。

いや、閉じ込められるのじゃない。

捕食者のいる外海よりも狭い潮溜まりを選んだ。

2~3時間もすればまた潮は満ちてくる。

家族連れが次から次へ

潮溜まりが大きくできると陸上の景色も変わる。

子供連れの家族が次から次とやってくる。

今夏、神奈川県の全ての海水浴場が閉鎖決定。

子供たちの海水浴

子供たちは水着を着て潮溜まりで海水浴。

海に入れたこと、肌を水に浸けられたことで満面の笑美。

波が来るたびに奇声をあげる。

「カニを捕まえた!」

「エビを獲った!」

大興奮に心定まらぬ。

潮溜まりの魚達

今回、潮溜まりで見られた魚達。

イソスジエビ

ダイビングでは見ることはないエビ。

潮溜まりのような浅い場所にだけ生息するイソスジエビ

小型の海老で岩肌を這っている。

岩に着く藻や海苔、その他有機物などエサになるものは何でも食べる。

イソスジエビ

このイソスジエビは中でも大きな体。

メスでお腹に多くの卵を抱える。

捕獲した時の尾ビレは淡い青がなんとも言えない色彩だったのにバケツに入れてる間に黒くなってしまった。

写真は早めに撮るに限る。

ダイビング中に見られるエビは赤っぽいこのサラサエビ

サラサエビ
潮溜まりにはいないサラサエビ

サラサエビは潮溜まりのような浅い場所には生息でしない。

アナハゼ

ダイビングでも浅場で見られるアナハゼ。

海藻の間に隠れていることが多い。

小魚や海老などを捕食。

名前にハゼがついているがハゼではない。

カジカの仲間。

アナハゼは特別な魚で産卵ではなく、仔魚を産む卵胎生。

11月頃交尾をする。

アナハゼ

アナハゼの骨はダツと同じように青い。

また身も青い。

熱を加えると白くなる。

ヒメハゼ

特徴のないヒメハゼ。

体側に4つの黒い斑紋がある。

ヒメハゼ

受け口。

ヒメハゼ

オスは背びれが長くなる。

説明したいが他に特徴が見つからぬ。

キヌバリ

水底を這わず、中層でホバーリングしているキヌバリ。

ダイビングでも浅場で見られる。

キヌバリ

黒い線が目も入れて7本の線が入る。

実は太平洋側と日本海側で線の数が違う。

太平洋側のキヌバリは7本。

日本海側のキヌバリは8本の線が入る。

キヌバリ

背ビレと腹ビレも広げればとても美しい。

クモハゼ

ここの潮溜まりでは大型のハゼ。

ダイビングでは見られない。

動きが素早く、めったに網に入らない。

クモハゼ

上から見るとやや白っぽく、横から見ると雰囲気が全然違う。

青い小さな斑点がバーコードのように並ぶ。

クモハゼ

食欲旺盛。

上から落ちてくるものに反応する。

カゴカキダイ

ダイビングでも時たま見られるカゴカキダイ。

黄色地に黒のラインはタイガースファンなら喜びそう。

食べても白身で美味しい魚。

形はチョウチョウウオに似るがカゴカキダイは別種。

カゴカキダイは近い種類がなく、単独の1種類。

カゴカキダイ

幼い子供たちは潮溜まりのような浅い所で暮らしている。

他の子魚の群れに入っていることもある。

けっこうすばしっこい。

カゴカキダイ

小さいと体がややスケルトン。

綺麗な柄の魚がいるとタイドプールも賑やかさを増す。

カゴカキダイ

もう少し大きくなれば外海へ泳ぎだす。

潮だまりは魚達の幼稚園。

続く