真鶴の岩海岸でダイビング

岩海岸にエンジェルダンゴウオ出現

エンジェルダンゴウオが出ているというので真鶴にある岩海岸へ行ってきた。

岩

真鶴半島の付根、北側に位置する。

真鶴の岩海水浴場はタコ八郎(斉藤清作)が最後に海水浴した場所だ。

岩漁協

ここはビーチダイビングとボートダイビングの両方が楽しめるポイント。

釣船やマリーナの船の出入りもある。

ダイビング後には湯で温まる

岩

スーツのまま入れる浴槽も用意されている。

ダイビング後にこの湯で温まるのがたまらない。

ビーチポイントは有料道路の橋の下、岩場からエントリーする。

岩

波が無いほうがダンゴウオは見つけやすいんだけど・・・

エンジェルダンゴウオとは

ダンゴウオは冬

ダンゴウオは毎年、冬になると出現する最大2.5cmほどの丸い小さな魚。

丸くて小さいので団子の名前がつけられた。

ダンゴウオ
ダンゴウオ

東北や北海道の冷たい水温の好きな魚で、伊豆近辺だと冬から春まで見られる。

毎年6月に入る頃には何処へ行くのか?姿が見られなくなる。

冷たい水温を好むために深場へ移動していると予測されるが確認は出来ていない。

毎年、水温の高い夏や秋には見られない。

12月末~1月末頃に突然2cm位の親ダンゴウオが深度6mの浅場に姿を現す。

けれども簡単には見つからない。

吸盤で海藻に吸い付く

ダンゴウオがいる場所はツルツルした海藻の上。

腹ビレが吸盤になっていてツルツルした表面だったら吸い付くことが出来る。

波による流れがあっても吸盤で吸い付いていれば流されずに済む。

頭と胴体が団子状で尾びれがチョコンとあり、流れがあると自然に尾が下に向き、頭が流れの上に向く。

波でコロコロ流れが変わっても吸盤を使って頭の向きを変えることが出来る。

頭が流れてくる方向へ向くことはエサを捕るうえで有利だ。

何もしなくてもエサがに自分の目の前を通るのを待つだけだ。

海藻の表面を流れてくるエサと思しき物体をくわえ込む。

好きなものは小型のエビ、カニ、ヨコエビ、アミエビ、ワレカラ、コペポーダ、などの小型甲殻類や小型のゴカイの仲間など、小型で動くものを喜んで食べる。

2月末~3月上旬には見られなくなる。

ダンゴウオの産卵

この時期に産卵していると考えられている。

産卵場所は殻のフジツボや貝殻などを利用し、卵を殻の内側に産みつけると親はヒレで新鮮な水を送り続ける。

卵全体に酸素が行きわたるように親は大変な苦行をする。

卵を孵化する頃、親は体力の限界に達し死滅してしまう。

エンジェルダンゴウオ誕生

孵化したダンゴウオの子供は大きさ2~3mm。

若いカジメの海藻に定着することが多い。

エンジェルダンゴウオ

色は赤っぽく頭部に白い線が入るのでダイバーからこの時期のbabyダンゴウオはハチマキとかエンジェルダンゴウオと呼ばれている。

そして孵化後1週間で白いハチマキは消えて赤1色になる。

4mmほどの大きさになると棲む海藻をカジメから変える。

ダンゴウオの引っ越しはエンジ色のエツキイワノカワというサルノコシカケに似た海藻に定着する。

エツキイワノカワも水温が高くなる夏に枯れてしまう。

ダンゴウオだけでなく定着する海藻も無くなっていく。

1年に7日だけのエンジェル

1年の内の7日間だけしか見られないエンジェルダンゴウオ。

見たいと思っても簡単にみられるものではない。

エンジェルダンゴウオ

海のコンディションが悪く潜ることが出来なければエンジェルよサヨウナラ、また1年時を待たねばならない。

潜ることが出来たとしても何処のカジメにいるのか解らない。

海底にある海藻は多数、それもカジメはそこら中に繁茂している。

エンジェルダンゴウオ

片っ端から順番に確認する。

波で揺れてる海底、ユラユラひるがえる海藻、その中でカジメの表裏両面を見る必要がある。

ダンゴウオだってじっとしてはいない、棲み難くければ隠れてしまう。

エンジェルダンゴウオを求めて潜る

あられが降りだす

岩

岩海岸へ到着すると雨が降り出した。

雨と思った冷たいものが白く丸いものに変わった。

顔に当たると痛い。

アラレだ。

上空は相当に寒いのだろう。

沖には青い空も見える。

ここが天気の境目らしい。

岩場にカジメが無い

タンクを背負い、岩場からエントリー。

沖へ沿いに深度10mの砂地まで潜降する。

今までここら辺の岩はカジメがぎっしり生えていた。

ところが1本のカジメも見あたらない。

江之浦と同じだ。

昨年の台風15号と19号の接近による大波とうねり、水底の石が転がりまわりカジメの葉がそっくり削られ枯れてしまった。

こんなんで本当にエンジェルダンゴウオが見られるのか?

いると信じて良いのだろうか?

砂地のロープに若干残るカジメ

砂地に100mのガイドロープが何本か引かれている。

沖側のガイドロープに付着しているカジメにエンジェルダンゴウオがついているという。

何もない砂地、予定の場所まで行くと小型のカジメがロープについている。

岩場にないカジメが砂地にあるのが変な感じだ。

エンジェルダンゴウオを捜す

カジメを1本づつ念入りに表面をチェック、エンジェルダンゴウオを捜す。

裏も表も茎から上のツルツルした葉の表面を見ていく。

時おり、カジメも自分の体も前後左右波に大きく揺れる。

砂を巻き上げ、濁り、体も安定しない。

じっくりゆっくり見るなんて出来ない。

なかなか見つからない

それでもしつこく捜す。

いなければ次のカジメへ移動する。

何本も何本も捜すが見つからない。

最初はもっと簡単に見つかると思っていた。

けれど実際は甘くない、なかなか見つからない。

ついにエンジェルダンゴウオを見つけた

10本目ぐらいのカジメでダンゴウオを見つけた。

それはダンゴウオなのかどうか解らないほど小さい。

エンジェルダンゴウオ

大きさは2mmほどの赤茶色の点、時おり動くので生物だと判断がつく。

ダンゴウオの形なのかも疑わしい、ましてエンジェルの白いハチマキなど目視では解らない。

想い出すのは本の上を這う赤い小さなダニ。

次の大きな波が来ると葉がまくれてダンゴウオは何処かへ移動してしまう。

なんとか写真を撮るも、ピント合わせの落ち着いた時間はない。

サージでカジメがめくれた瞬間に見失った。

何処に行ったのか?カジメから姿を消す。

仕方なく次のカジメへ移動してまたじっくり捜す。

結果、見れたのは1本目2匹、2本目2匹、合計4匹。

全て違うカジメだった。

ハチマキは写真鑑定

ダンゴウオにハチマキがあるかは水中では判断できないので写真を撮って潜水後に拡大して確認する。

エンジェルダンゴウオ

エンジェルダンゴウオであれば喜びは倍増する。

今回見つけた4匹全て白いハチマキのあるエンジェルダンゴウオだった。

次は波と流れの無い時にピントの合ったエンジェルダンゴウオの写真を撮りたい。