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日本のイセエビの種類
今日はやっぱり雨、ちょっと寒かったですね。
でも明日は天気回復、気温も20℃ぐらいまで上がりそうです。
天気の良い日曜日になりそうです。
街の銀杏も黄色く色づき始め紅葉のシーズンが始まりますね。
昨日「海老のメニュー名 17」でお話ししたハサミの無い日本のイセエビ(spinylobster)の仲間は日本にどれぐらいの種類がいるのでしょうか。
イセエビ
一般的な市場に出回っているイセエビ。
本州の茨城以南で太平洋側の岩礁域に生息するイセエビ。
伊勢湾で沢山取れたので伊勢海老の名がついた。
けれど昨今一番の水揚げは千葉県の房総半島で漁獲されている。
関東では鎌倉エビといわれることもある。
刺身で良し、焼いて良し、フライで良し、煮て良し、味噌汁や鍋にも良し。
でも体の大きさに比べ身は少なめです。
養殖にはまだ成功していないので全てのイセエビは天然ものです。
海老茶色はこのイセエビの色からうまれました。
カノコイセエビ
房総半島以南の岩礁域に生息する。
水揚げは本州より南に多い、沖縄や小笠原のイセエビはほとんどがカノコイセエビです。
イセエビと同じ形、大きさをしているけど色はやや紫がかる。
ニシキエビ
九州より南のサンゴ礁域に棲む。
形はイセエビと同じでやや色は緑っぽく、足は白と焦げ茶のボーダー柄。
水揚げ量は少ない。
ゴシキエビ
奄美大島、沖縄、八重山諸島など南のサンゴ礁域に棲む。
形はイセエビと同じでやや色は緑っぽく、足は白と緑の縦縞、大きなヒゲの根元はピンク色です。
水揚げ量は少ない。
ハコエビ
千葉県から九州の沿岸、深度70~120mに棲む。他のイセエビとは形が違う角々した感じ、色は中央が赤で端はアイボリー。
水揚げ量は少ない。
アマミイセエビ
鹿児島県屋久島と奄美大島でカノコイセエビに混じり水揚げされる。
色はゴシキエビの全体を海老茶色にした感じで大きなヒゲの付け根はピンク色。
水揚げ量は少ない。
ケブカイセエビ
鹿児島県奄美大島以南、沖縄の岩礁やサンゴ礁域で水揚げされる。
色は黒緑っぽい。
水揚げ量は少ない。
シマイセエビ
南方系のサンゴ礁域に棲む。足と尾に白い縞がある。
水揚げ量は少ない。
サガミイセエビ
南シナ海、上海、香港に多い。相模湾で獲れた標本が1つしかないのでこの名がついたらしい。
捕れるのは稀。
ミナミイセエビ
日本にはいませんが日本で販売されているオーストラリア、ニュージーランド産のイセエビ。
日本のイセエビに似ていますがカラダ全体に白い点があります。
などが主だった日本にいるイセエビの仲間ですべて食用とされています。
他に形の変わったゾウリエビやウチワエビなども水揚げされています。