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ウエイトベルトの鉛玉の直し方

潰れるウエイト玉

浮力を相殺するためのウエイト

ウエイトベルト

スキューバダイビングで使用するウエイトベルト。

ウエットスーツやドライスーツの浮力を相殺するために使用する。

ウエットーツなら平均で4~8kg使用する。

ウエイトベルトは丈夫

ウエイトベルトが壊れることはめったにない。

特に複雑な機械でもなく、柔らかく精密なものでもない。

多少乱暴に扱っても問題ない。

しかし長年使用したり、扱いの悪いレンタルのウエイトベルトで起こるトラブルがある。

ウエイト玉の変形

ウエイト玉の変形は鉛で出来ているウエイトを投げたり、落としたりすることによって変形する。

少々の変形なら問題はない。

けれど回数を重ねた扱いの悪いウエイト玉は変形し、やがてベルトを通す穴部分を狭くする。

狭すぎてベルトが穴を通らなかったり、ベルトのウエイト位置を変えれなくことがある。

これはとても厄介。

鉛は金属としては柔らかいが素手で穴を広げることはできない。

潰れたウエイト玉の直し方

意外と簡単2つの道具

潰れたウエイト玉の修理

潰れたウエイト玉の修理はどうすればよいのか?

意外と簡単に修理できる。

もちろん素手では無理。

2つの道具を使う。

ハツリハンマー

ハツリハンマーとタガネ
タガネ径25mm長さ210mm ハツリハンマー1.5kg

コンクリートや岩を砕くときに使うハツリハンマーを準備する。

トンカチや小さなハンマーでは軽すぎて無理。

ちょっと重めのハツリハンマーが狭くなったウエイト玉の穴を広げるのに威力を発揮。

そしてもう一つ。

タガネ

コンクリートや岩を砕くときに刃の役割をするタガネもセットで準備する。

タガネも小さくてはダメ。

穴を十分広げられる大きめタガネ(25mm径)を用意する。

タガネの幅がウエイト玉の穴を広げる。

ハツリハンマーとタガネ

固い場所で

作業を行う場所は室外の固いコンクリートやアスファルトの上で実施する。

間違っても机上などで実施してはいけない。

机が壊れる。

ハツリハンマーで叩く

ウエイトを直す

出来れば下に敷く枕として同じ大きさのウエイト玉を用意。

穴を広げるだけなら潰れたウエイト玉を上に置き、穴にタガネの刃お合わせハツリハンマーで叩くだけ。

2回も叩けばかなり広がる。

ことのき軍手は必携、間違って手を叩いても幾分かはカバーしてくれる。

上下に分けて広げる

穴幅が広いのでタガネで半分づつ広げていく。

上側を広げたらウエイト玉から抜き取り、下側を同じように広げる。

片側の穴が広がったら反対側の穴も同じように広げる。

最後は全体の形を叩いて成型。

少しぐらい形が悪くても使用には問題はない。

ウエイトベルトに固定されたウエイト玉の直し方

ウエイトベルトに固定されたたウエイト玉も同じ

潰れたウエイトを直す

ウエイトベルトに潰れて固定されてしまったウエイト玉の直し方も難しくはない。

使う道具は同じく2つ。

重いハツリハンマーと大きめタガネ。

直し方もほぼ同じ。

枕代として同じウエイト玉を下に敷く、場所はもちろん固い場所。

ウエイトベルトとウエイト玉の隙間

ウエイトベルトとウエイト玉の隙間にタガネの刃を合わせハンマーで叩く。

全開と同じように穴の上側を広げたら下側を広げる。

この時、ベルトの事は考えない。

どのみち外せなければ両方とも使えない。

片側の穴が広げられたら反対側も同様に広げる。

ウエイト玉が外せたら形を叩いて整える。

ウエイトベルトが再利用できるとき

軽く潰れたぐらいならウエイトベルトは再度使える。

大きくウエイト玉が変形しているような場合、外した後のベルトは使えないことが多い。

ウエイトベルトがウエイト玉に癒着しているような酷い変形は最初からウエイト玉ごとにベルトを切った方が作業しやすい。

ベルトは諦めて破棄。

個人所有のウエイトベルトsetならウエイト玉の酷い変形はしない。