ウミシダって何?

シダは植物、ウミシダは?

変わった生きもの。

陸上で生活している人には知られていない。

また漁師もサーファーも目にする機会はほとんどない。

ウミシダ

この黒っぽいものは植物に見える。

陸上の植物、シダ類の葉っぱに似ている。

けれど植物ではなく、動物。

植物のように太陽の光を受け、光合成をして栄養を作ることはできない。

外部からエサを捕食して育つ。

色彩豊かなウミシダ

ウミシダ

名前はウミシダ。

シダ類に似ているのでこの名前がついた。

色々な発色をするものがいる。

派手な黄色やオレンジ、白、茶色、黒や混色、その他様々。

色彩にどんなメリットがあるのか解らない。

棘皮動物のウミシダ

海の水深5mより深い深度の岩場やサンゴ礁の流れのある場所に生息している。

冷水は得意ではなく、温帯域から熱帯域を好む。

見た目は似ていないヒトデ、ウニ、ナマコと同じ棘皮動物。

深海に棲むウミユリの仲間でもある。

動く鳥の羽のような触手

体の中央に本体がある。

動かすことのできる触手が5本、その触手から枝分かれする。

枝分かれは100本以上になることもある。

触手は鳥の羽に似ている。

ウミシダ

ウミシダのエサは浮遊物

基本となる1本の太軸から羽毛のついた細い触手が何本もでる。

この触手で流れてきた浮遊物(プランクトンや小さな物質)を絡めとる。

絡めとった浮遊物を体中心の口へ運び捕食する。

ウミシダ

肛門も口と同じで体の中心にある。

幸運の泳ぐウミシダ

ウエットスーツにひっつくウミシダ

体、本体の下側には爪状の足が5本以上あり内側に反っている。

この足爪で岩やサンゴなどをつかみ体を固定する。

足爪は洋服の生地によく引っ掛かる。

ダイバーのウエットスーツやグローブに触れると触手も千切れてダイバーに付着する。

時にはウミウシダ本体が付着することもある。

ウミシダ

ウミシダは危険を感じると自切する

切れた触手は再生することができる。

敵に襲われたときにウミシダは触手を自切して生き残りをかける。

触手はトカゲのシッポのように簡単に切れる。

切り口は人間の髪の毛の2倍の速さで再生する。

1日に1mm未満の長さで伸びる。

脳のあるウミシダ

同じ棘皮動物のナマコやヒトデに脳は存在しないがウミシダには小さな脳が存在する。

自切するのも脳があるからなのかもしれない。

この脳でいつも何を考えているのだろう。

泳ぐウミシダを見たら幸運

ウミシダは大きな移動をするときに泳ぐことがある。

エサの浮遊物が少ないと判断したとき、流れのある岩場やサンゴ礁へ泳いで移動する。

ウミシダの泳ぎは全触手をほどきながら交互に動かす。

中層に漂い、後は流れ任せ。

疲れるまで泳ぐ。

このウミシダは砂地に着地した。

泳ぐウミシダを見ることは珍しい。

見られたらラッキー。

ウミシダ

ウミシダの毒

そんなウミウシダの歴史は長く2億年前から生存している。

ウミシダの種類によっては毒のある個体もいるという。

同じ棘皮動物ナマコやヒトデに存在するサポニンがウミシダに存在すると思われる。

ウミシダに危害を加えるとサポニンを出し、近くにいる魚に被害を与える。