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近場にいる野生のキジ、幸運のキジを見つけるには

キジを見るためにキジを知る

野生のキジを見たい

キジを見に行く。

かといって今の状況では遠方へ行くことは難しい。

さいたまから車で20分ほどの場所で見られるとなれば別だ。

桃太郎の家来として犬猿と一緒に鬼退治の供をしたキジが見られるとしたら見たくはないか?

それは動物園ではなく、野生に生きている野鳥のキジ。

野生のキジを見たことがある都会人は少ない

動物園などの檻に入ったキジではなく、自然のままのキジを生で見たことがある都会人は少ない。

家の周りはコンクリートと家ばかり、キジの住める環境ではない。

草原もなければ藪も無い。

キジ

キジは近くに棲んでいる

キジを見るにはキジを知る

けれどキジは意外と近くに棲んでいる。

キジは留鳥なので一年中同じような場所にいる。

雄はテリトリーを持つので自分の土地からはあまり離れない。

ゆえにキジのいる場所を知っていれば年中見ることができる。

キジの棲む場所

キジが生息する場所は自然の多い場所。

棲むのは山林だけではない。

平地の林、河川敷、田んぼなどの農耕地など開けてる場所で隠れる芦原などの草木が群生している野原にも生息。

キジ

キジのエサ

キジのエサは草の芽や若葉、実、昆虫やクモなどの小型動物を食べる。

雄は気が強く、卵やヒナを襲うヘビを撃退して食べてしまうことがある。

ヘビと戦う時の武器は足の後部にある蹴爪(けづめ)。

飛び込んでこの蹴爪で相手を切り裂く。

蹴爪は雄だけが所有し、雌は蹴爪を持たない。

雌は保護色の体を草むらに没し、動かずに外敵が去るのを待つ。

外敵に襲われれば飛んでブッシュ(草原の群生地)の中に逃げるのみ。

キジはあまり飛ばない

キジは他の鳥のように飛ぶのがあまり得意でない。

どちらかと言うといつも地上でエサを求め歩いている。

視野の広い野原であればキジも外敵を見つけ易い。

けれど直ぐ側に逃げ込めるブッシュのある場所でエサを捜す。

ここまでのヒントをもとにキジを捜してみよう。

キジ

キジを捜す

芝川見沼田んぼ・荒川両岸

場所は浦和を基準に考えれば芝川の両岸の見沼田んぼがキジを見られる場所。

芝川の両岸とも平らな土地が広く続き、植木の畑が多い。

所どころ草花が生い茂る場所がキジの隠れ場所になっている。

他には荒川の両岸も広い平らな土地が続く、田園や畑、公園があったり、所どころブッシュもある。

美女木の彩湖グリーンパークや秋ヶ瀬公園で見られる。

人間と音を嫌う

人間が多い場所や大きな音をキジは嫌う。

警戒してブッシュから出てこない。

キジを見つけるなら人影の少ない場所を捜す。

大きな音のしない場所で静かに様子を伺う。

遠くを見渡せる場所で、直ぐ近くに隠れるブッシュがある所にキジはいる。

時には田んぼの畦道、時には川堤の土手に現れる。

野生のキジはどう見える

問題はキジを見てもそれがわかるかどうか?

野生のキジは檻に入った鳥とは違う。

距離は100mほどで、それ以上近づけば逃げていく。

キジ

肉眼で見るとこうなる。

黒いカラスが1羽中央にいる。

よく見ればカラスより首がやや長い気がする。

キジ独特の綺麗で鮮やかな色、赤い顔もこの距離では黒にしか見えない。

そして警戒して動かない。

ほとんどの人はこのキジの姿を見ても気づかず素通りをする。

今まで近くにいた人で気づいた人はいない。

次の写真もキジ、距離は100m、頭だけを出して動かない。

キジ

警戒してこちらの様子を伺っている。

やはり赤い顔は解らない、黒に見える。

キジの姿はこう見える

それがキジであれば濃い黒色に見える。

黒いゴミ袋、黒い切り株のように見えたら要注意。

キジらしい黒い影を見たら、近寄らずにそのまま凝視する。

時間が経てば動き出す。

倍率×20の双眼鏡は手元に用意しておく。

100mの距離でも倍率×20の双眼鏡があればキジの形も赤い頭の色もハッキリ確認できる。

もし1匹見つければ近くにまだ雌や仲間がいる可能性が高い。

キジ

キジの鳴き声

周囲に外敵がなく、騒音も無く静かにしていればキジの声が聞こえる。

縄張りを守るため、雌を引き寄せるためにキジは鳴く。

「キジも鳴かずば 撃たれまい」というぐらいに定期的に自分の居場所を誇示する。

キジのほろうち
キジのほろうち

鳴き声はニワトリの声で「ケーン ケーン」と鳴く。

静かにしていればいくつかの方向で声が聞こえてくる。

鳴き声の方にゆっくり近づいてみる。

目が慣れてくればきっと何匹も目にすることができるはず。

雄がいたら雌もいる

キジの雌雄
キジの雌雄、雌は保護色

雄がいたら近くに雌もいると思って捜す。

雄は目立つが雌は茶色で目立たない。

体は雌の方がやや小さめ。

雄は雌を守るように歩く、周囲に外敵がいないか用心を欠かさない。

キジ
キジの雄が畦道の上で警戒、雌は下で様子を伺う。

もし敵に襲われればこの草むらの中に飛び込んで姿を消す。

草むらの中を移動して目を眩ます。

キジを捜すコツが解ったら青空の下へ出かけてみよう。

青キジ

キジが神使の大谷場氷川神社

キジの氷川さま

大谷場氷川神社
狛キジ カップル

大谷場氷川神社は珍しい

稲荷神社なら神使であるキツネの像が対で置かれているのを目にする。

他の神社では狛犬だろう。

浦和の調宮神社はウサギの像が対で置かれている。

大谷場氷川神社では鳥、キジの像が対で置かれている。

ここの神社の神使はキジ

JR南浦和駅すぐそば

場所はJR南浦和駅西口より徒歩2分。

西口を出たらロータリーを抜け信号を渡り、左側へ曲がるとすぐに高台の緑の多い土地が見える。

昔この土地は大谷場と呼ばれ、境内にもキジが多く棲み、神の遣いとして敬われた。

大谷場氷川神社狛キジ
狛キジ 親子