新型コロナウイルスに感染者がダイビングを再開することにあたって

ベルギー潜水医学会が見解

ダイバーが新型コロナウイルスに感染した場合、その患者がダイビングを再開することにあたってベルギー潜水医学会が4月12日に見解を発表した。

日本語に訳すと

新型コロナウイルスの症状

COVID-19の症状は完全には知られていない。

明らかに高齢者は病状に苦しんでいる。

ヘビースモーカーや肥満の人はより多くのリスクを持っているようである。

しかし、以前は健康であった若年者の多くの感染が報告されている。

病気が突然、劇的に進展した人。

一般的な症状は軽度であり、1週間以内に改善して完全に解消する。

心臓や肺への永久的な損傷は非常に少ない。

理事会は、関連する入手可能な文献と数人の専門家との議論より、以下を推奨する。

新型コロナウイルス感染期間37日以上

COVID-19の症状がある人は、感染したが症状がない人でもウイルス粒子を鼻腔内に広げ、回復後の一定期間は口腔分泌物に残り他人へ伝染させる。

感染可能な正確な期間は不明であり、人により変動するが37日以上になると報告されている。

これは、呼吸調節器の共有(バディーブリジング)の可能性だけでなく、ダイビング事故の際にも考慮する必要がある。

したがって、次のことをお勧めする。

1.新型コロナウイルス感染後のダイビング復帰は

a、症状のあるCOVID-19を経験したダイバーは、最低2ヶ月待期、できれば3ヵ月ダイビング活動を休む。

b、 COVID-19に陽性反応を示したが、完全に症状がないダイバーは1か月待ってからダイビングを再開する。

c、症状がなく、検査もされていないダイバーも今後感染する可能性がある。
病気に対する100%十分なレベルの免疫が確認されていない。
今後一定期間ダイビングせずに観察する必要がある。
期間は地域の状況(ダイビングの種類、場所、地方組織)による。

d、ダイバーとダイビングセンターは、ダイビングの消毒に関するガイドラインを厳守する。
(ダイビング団体とDANヨーロッパが発行)

2.肺過圧症候群(肺圧外傷)のリスク

重度の肺症状を伴うCOVID-19感染は肺機能が正常に戻ったように見えても、永久的な肺損傷が残ることがある。

この損傷は潜水後に肺圧外傷のリスクが高くなる可能性がある。

したがってCOVID-19に重度の感染ダイバーは3ヵ月の待機後に完全な肺機能検査と高解像度CTスキャンを含める必要がある。

ダイビングを再開する前にCTスキャンの結果が正常に戻ってることは重要。

入院を必要としなくても肺症状が存在する場合、肺障害が発生した可能性があり肺機能検査と高解像度CTスキャンが必要。

3.心臓疾患のリスク

一般的な病気と重度の肺感染症の背景では、COVID-19心筋症は顕著な症状がなく気付かれない場合がある。

ダイビング中の心筋症または突然の心不全は突然死の発生における重要な要素になる。

したがって入院中にCOVID-19に関連する心臓または肺の症状がある場合は3ヵ月の待機期間をとり、心臓エコー検査による心臓評価を受ける必要がある。

正常な心機能を確認するための運動テスト(心電図の運動)も含む。

4.肺酸素中毒

現時点ではCOVID-19と酸素中毒の関連性については解っていない。

酸素の毒性作用に対する肺組織の感受性が解らない今はテクニカルダイビング(40メートルよりも深いダイビング)は避けた方が賢明。

ナイトロックス酸素分圧1.4ata(エンリッチドエアー)の短めの時間なら問題ないと考えられる。

5.減圧症

気泡形成の可能性については知られていない。

COVID-19肺感染後の肺のフィルター機能は減圧症のために大幅に増加する可能性がある。

レクリエーションダイビングの減圧不要限界とコンピュータでの減圧停止ダイビングの70〜90%で不活性気泡を検出する。

これらの泡は静脈血と共に循環し、肺毛細血管循環でろ過され、通常は減圧症を引き起こさない。

もし肺の気泡フィルターの効率が悪くなれば、これらの気泡は卵円孔開存同様に脳また他の臓器にも減圧症を引き起こす。

したがって、COVID-19の肺炎で苦しんだダイバーがダイビングを再開する際には減圧ダイビングをせずにコンピュータの許容潜水時間に十分な余裕を持って潜水をする必要がある。

結果

やはり今はおとなしくしてるしかない。

重要なのは新型コロナウイルスに感染しないこと。

新型コロナウイルスを他人に感染させないこと。

新型コロナウイルスを感染させるのは人間。

手が荒れない洗剤、とれるNO.1