長瀞にはラインを下らない船がある

長瀞周遊船

埼玉県秩父郡長瀞には有名なライン下りがある。

そしてもう一つ、ラインを下らない畳岩の流れのゆるやかなトロ場を20分かけて周遊する船がある。

木製の和船に20人ほどの客を乗せ畳岩の下流から岩に沿って上流へと向かう。

船にはエンジンはついない。

とてもeco的だ。

原動力は人力

船首と船尾の船頭2人で長い竹竿を水底に突き立てて前へと進む。

大きな畳岩が続き、その向こうには秩父の山々が見える。

水を切る音と鳥の声が春の陽射しに心地よい。

山には所どころに桜の花が咲き、ウグイスの声も聞こえる。

オープンAIRのこの長瀞の川には新型コロナウイルスはいない。

船の上は暖かな春の光で満たされ長閑な時間が流れる。

板子一枚下の水中はどうなっているのか?

長瀞そば
昼に食べた手打ち長瀞そば

長瀞の川の中

長瀞の川には何がいる?

長瀞の川の中を見たことがある人はどれぐらいいるのだろうか?

どんな魚がいるのか?

アユ、ウグイ、カジカ、ドジョウ、ウナギ、ナマズ、コイ、フナ、クチボソなど?

他には何が棲んでいるのか?

豊富な水量のある長瀞は荒川の上流にあたる。

長瀞畳岩

長瀞の畳岩に潜る

長瀞の畳岩、船付場の浅瀬から水中に入ってみる。

思った通り予想したように水が冷たい。

冬用の保温グローブをしなければ手が痺れて痛くなる。

顔も冷たい、頭はキーンとして首元がぞくぞくする。

呼吸も荒くなる。

水温8℃

ドライスーツにweezleを着込み、ホットベストのスイッチを入れる。

背中と胸元が温められて冷たさの中に快感が生じる。

水温を見れば8℃、江之浦海岸の水温は今14~15℃、海に比べれば半分ほど。

雪解けの水や標高の高い山に降った雨が流れ込む川は水温が低い。

夏に比べ、冬の雨量が少ないため川の水量も少ない。

透明度は2mほどしかない。

陸上から見ている時にはもう少し見えるような感じがする。

海の方が全然透明度が上だ。

は少ない

流れは緩く、浅い水底は枯れ葉に覆われていた。

昨年茂った木々の葉が川に舞い落ち、雨に流され水底に溜まる。

やがて水生昆虫のエサになったり、海に流れ着けばウニなどの生物のエサにもなる。

ゴミはあまり落ちていない。

枯れ葉の合間にある空き缶やお菓子のビニール袋、ビニールカップなど数点を拾う。

大きめのものは車のタイヤと工事の通行止め看板。

観光客のマナー良いみたいだ。

畳岩の水深は3m

船着き場から100mほどの畳岩の下は深く、水深3mぐらいの深さ。

岩陰は薄暗く、えぐれた奥はさらに暗い。

水底は砂泥状だが生物の姿が見られない。

残念なことに魚を見たのはハゼのような小さなヨシノボリ1匹だけだった。

畳岩の淵の岩陰にはウナギの棲む穴があると想像していたがそれも無かった。

これから夏に向かい水温が上がればエサの水生昆虫も増え、魚も増えてくるのだろうか。

水温の低い長瀞の今はほとんど魚がいない。